1915年、40歳の時、ラヴェルは入隊を自ら志願したのですが、それに関して私は、2006年、室内アンサンブルのBouquet des Tonsのために書下した委嘱新作《ラヴェルの墓》より第一楽章“天国の鳥”と〈クラヴサンのための前奏曲〉(.....木洩れ日)、委嘱編曲 ラヴェルの組曲《クープランの墓》(オリジナルピアノ版全曲)、それにラヴェルの合唱曲《三つの歌》より第二曲“三羽の美しい天国の鳥たち”の編曲が発表されたコンサートの当日プログラムに寄せたノートから、まず、“三羽の美しい天国の鳥たち”のプログラムノートを転載させて戴こうと思います。
作曲の今のところの予定としては、7月20日(金)、すみだトリフォニー小ホールで開かれる Bouquet des Tons Vol.25 のための、20周年記念のお祝いの新作、その名も《Bouquet des Tons》の初演(連作の抜粋)と、初演日程は未定ですが(今年暮れ)、ギタリスト柳町正隆さんのリサイタルのための、尺八とギターのための小品の作曲。長年自主的に進められているピアノのための《月巡りの歌》の新作。幾つかのオーケストラ旧作品の改訂。それに、「オペラ」があります。(合唱作品《YUKAR》もBouquet des Tonsのための《ラヴェルの墓》も勿論忘れてはいませんが、多分今年その機会はないでしょう。)
標題付の多楽章の交響曲或いは交響詩の一楽章づつを発表しているような感覚ですが、編成はBouquet des Tonsのみなさんによるアルトフルート(第一楽章ではフルートでした) ヴァイオリン チェロ チェンバロによる四重奏です。
曲は、上記の鷲谷サトさんのことが書かれている数少ない貴重な本「沖縄戦とアイヌ兵士」(橋本進氏編)をベースに、戦争と平和の過去 現在 未来を内的に把(とら)え、五つの楽章ごとに象徴される「意味」から、いのちの「祈り」へと至ること、「御水取り」の中心意義としての「悔過」に音楽で少しでも近づくことです。重いテーマですが、これこそ今、一音楽家が人としてやらなければならないテーマであると思います。aynu neno an aynu