歎き

2015年3月 6日 (金)

受難

日本が芸術の国だったら
人々の間に芸術がもっともっと浸透していたら
こんな酷いことにはならなかったろう

バッハの《マタイ受難曲》はまるで今のことのようだ
放射能によって人々が右往左往する様はまるで
冒頭のキリストがゴルゴダの丘へ向うシーンのようだが
さらなる悲劇は
十字架を背負わされているのは
子供たちであるということだ

以下は自作の合唱曲の詩の引用。

8 月の雨   飯島 星

 

    昔 黒い雨が
        子供たちの あどけない頬を打ち砕いた。

 

    雨を、黒い悪魔に変えたのは   だれ?         大地の恵みを育む雨を             恐怖の雨に変えたのは だれ?

 
        重い十字架を、小さな背中に背負わせたまま...
                黒い雨は、少しずつ 少しずつ 流れて 消えた。
 
    忘れないで  忘れないで  忘れないで...
    雨を、黒い悪魔に変えたのは   だれ?
 

      Copyright by IIJIMA Sei

引用、以上。

過ちは繰り返しませぬから」?
 今も繰返している、
 ずっと繰返していたしこれからも繰返そうとしているではないか?

この大罪をいったい
どのように贖えると言えるのか?

人類に救済はあるのだろうか?

 

| | トラックバック (0)

2011年12月31日 (土)

欠けた星形の護符

「政府の行いによる惨禍」は続く のつづき、且つ 今年の纏めです。

以下、引用。

メフィストフェレス 寝入ったな。出かしたぞ、身軽できしゃな小僧ど
 も、精を出して子守唄を歌ってくれた甲斐があった。
 今度のことは恩に着るぜ。
 先生、あんたにはまだ悪魔を縛っておくだけの腕はないのさ。
 こいつの心を色っぽい幻の姿でたぶらかせ。
 虚像の海の中へ沈めてしまえ。
 さてこの敷居の上に描かれたまじないを破るには、
 鼠の歯が要る。
 奴らを呼び出すのに手間はかからない。
 もうそこで一匹がさこそやっている、早速そいつに申しつけよう。

 
 鼠、小鼠、蠅、蛙、
 南京虫にしらみの王の命令だ、
 ここへ出てこい、
 そして、この敷居をかじれ。
 こうしてちょいと灯油を塗ってやると ――
 そうら、出てきたな。
 すぐに仕事にかかれ、己に邪魔なのは、
 そのまじないの印の一番手前のとがったところだ。
 もう一息だ、よし、よし、それでいい ――
 さて、先生、どうぞごゆるりと。またお目にかかりましょう。       
ファウスト(目をさまして) またしてもやられたか。
 霊どもの群がり集まった芝居の幕は、
 夢に悪魔を見せられて尨犬に逃げられた
 というだけのことだったか。

メフィストフェレス わたしは、最初すべてであったものの一部、
 つまり、あの光を生んだ闇の一部なのです。
 心のおごった子供の光は、母親である闇と、
 古い王位を争っているのですが、
 まず光に勝算はありませんな、どう焦ろうと、
 なにせ光は物体にへばりついているのですからね。
 光というやつは物体から流れ出て、それを美しく見せますが、
 光の行く手は物体に阻まれるのです。
 だからして、光などというものは、
 遠からずして物体と一緒に滅んでしまうだろうと思われるのです。
ファウスト なるほど、君の立派な任務はわかった。
 君は大がかりにものを破滅させることができないので、
 小刻みにやり始めたというわけだな。
メフィストフェレス むろん小刻みにやったところが、大した仕事はできないのですよ。
 無に対抗しているもの、
 この鈍重な世界というやつですね。
 これまでわたしもいろいろやっては見たのですが、
 こいつにはほとほと手を焼きましたな。
 津波、嵐、地震、火事 ――
 いろいろな手で攻めてはみるのですが、あとには依然として海と陸が残るのです。
 それにあのいまいましい、けだものだの人間だのときた日には、
 全く手のつけようがないのですな。
 これまでどのくらい葬ったことか。
 それでもあとからあとから新しい生命が芽吹くのですからなあ。
 そんな有様なものですから、こっちはもう気が狂いそうなので。
 空気からも水からも、地面からも、
 乾いたところにも湿ったところにも、暖かいところにも寒いところにも、
 無数の芽が出るものですから。
 これでもし炎という武器を自分のものにしておかなかったとしたら、
 わたしは素手でいなければならなかなったところなのです。
ファウスト そうだ、君はそうやって、
 永遠に活動して生命を創り出す力に向って
 冷たい悪魔の拳を振挙げているがいい。
 悪魔の拳は、陰険に固められても、何一つしでかすことはできないのだ。
 混沌の奇怪な息子よ、
 何かほかのことをやってみてはどうなのだ。
メフィストフェレス いや全く仰せの通りですな。
 ではまた次の機会にもっといろいろ承りましょう。
 さて、お暇させていただいてよろしいでしょうか。
ファウスト なぜそう改まるのだ。
 これで己も君と近づきになったのだから、
 きたい時にいつでも訪ねてくるがいい。
 窓はそこにある。扉もあすこにある。
 煙突も君には自由自在な出入口だろう。
メフィストフェレス 実はですね、ちょいとした差障りがありましてね。
 この部屋から出て行きにくいのです。
 あれですよ、そこの閾の上に描いてある星形の魔除け、あれが困るのです ――
ファウスト あの魔除けの星形が邪魔だというのか。
 あれが邪魔で部屋を出ていかれないのなら、
 一体君はどうしてここへ入ってこられたのだ。
 どうやってあの護符の目をくらましたのだ。
メフィストフェレス よくごらんになってください。線の合っていないところがあるでしょう。
 外の方へ向いている角のひとつが、
 ほら、ちょっと開いているではありませんか。
ファウスト ほほう、これは偶然の儲けものだ。
 君は己のとりこになってしまったというわけだ。
 これは大きなまぐれ当りだ。
メフィストフェレス 尨犬に化けてここへ飛び込んできた時には気がつきませんでしたが、
 わたしが正体を現した今となっては、ちょっと勝手がちがってくるのです。
 悪魔はこの家の外へは出られないのです。
ファウスト 窓からでも出て行けばいいではないか。
メフィストフェレス 忍び込んだところから出て行くというのが、 
 悪魔や化物のきつい掟でしてね。
 入る時はどこから入ろうと勝手なのですが、その入ったところから出て行かなければならないので。
ファウスト ほう、地獄にも掟があるのか。
 それは好都合だ、そんなら君ら地獄の眷族とも
 契約が結べるというわけだな、しかも確実な契約が。
メフィストフェレス お約束したことは、お約束通りにきちんとしますよ。
 ちびったり、渋ったりすることはありません。
 けれども契約なんてものは、そう簡単にはできません。
 ま、次の機会に御相談申上げることにしましょう。
 今回は、どうぞお願いですから、
 これで御放免いただきたいので。
ファウスト それにしても、まあもう少しここにいて、
 何か面白い話でもきかせてくれたらどうだ。
メフィストフェレス だめ、だめ、だめです、また参りますよ。
 その折りにはなんなりとお気の済むようにお尋ね下さい。
    〜ゲーテ『ファウスト』(高橋義孝訳 新潮文庫)より
引用、以上。

来年につづく

| | トラックバック (0)

2011年10月15日 (土)

私たちはモルモットではない!!!

今の首相は実は人ではなく「鯲(どぜう)」(ドジョウ)なのだということらしいけど、この国の「土壌」の放射能汚染は続いていて、政府による遅すぎた計測によって国民は不安と絶望に駆られるばかり。私の愛する横浜でもストロンチウムが検出されたと言うが、汚染の可能性は元々あったことで、政府による計測が今になったというにすぎない。既に体内に取込んでしまわれた(内部被曝の)方々も少なくはないのではないでしょうか? 政府が齎す「風評」によっていったいどれだけの人々が「殺される」のだろう?! 悍しや日本!!!

| | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

Bouquet des Tons | Ensemble l'Étoile | etc. | Haruan shop | YAISAMANENA | YouTube | □新 月巡りの歌□ | □楽譜 | ◇お報せ | ◎CD | ◦monologue intérieur | ★作曲 | ★編曲 | ☆作曲 | ☆編曲 | ♪演奏会案内 | ♪演奏会記録 | ♪演奏会随想 | ♪発表 | ♪試聴♪ | 〈YAISAMANENA〉 | 〈大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある〉 | 〈父は空 母は大地〉 | 《Bouquet des Tons》 | 《Nostalgia》 | 《Spring ephemeral》 | 《YUKAR fragments》 | 《お月さまのかお》 | 《ポール・クローデルの『百扇帖』による二重奏詩》 | 《ラヴェルの墓》 | 《三つの影像》 | 《季節の子供》 | 《小さな挿絵》 | 《星の音楽》 | 《月巡りの歌》 | 《柔らかく澄んだ時の旅》 | 《油屋お紺》 | 《雨》 | おすすめCD | おすすめYouTube | おすすめサイト | おすすめツイキャス | おすすめブログ | おすすめ映画 | おすすめ本 | おすすめ音楽 | ご挨拶 | ご案内 | はるあんノート - 作品 - | ぼっくすおふぃす(神品正子) | アンサンブル室町 | ドビュッシー | ドビュッシー:《ペレアスとメリザンド》 | ニュース | ポエトリー・リーディング | ラヴェル | ラヴェル:《子どもと魔法》 | ローラン・テシュネ | 予告 | 人類滅亡への道 | 写真展案内 | 写真展随想 | 勉強会案内 | 募集 | 南部合唱団 | 原発震災 | 叫び | 合唱団ルミル | 問答 | 基地問題 | 大坂寛 | 好きな詩 | 寮 美千子 | 平和への歩み または 揺籃 | 心に響くことば | 思考メモ | 意見 | 放射能対策参考情報 | 旅 随想 | 早島万紀子 | 映画上映案内 | 朗読サロン案内 | 朗読サロン随想 | 柳町正隆 | 歎き | 演劇案内 | 物理学 | 独りデモ | 生徒募集 | 絹の会 | 署名 | 美術 | 美術展随想 | | 論考 | 講演会案内 | 随想 | 音楽 | 響きあう詩