物理学

2011年9月24日 (土)

タイム・トラヴェル

二ヶ月ほど前、香港の物理学研究チームにより、「タイムトラヴェルは不可能である」ことが証明されたばかりでしたが(「タイムトラベルは不可能」と証明、香港物理学者 〜AFP BBNews)、昨夜、最近になって大変興味深く読ませて頂いている井口博士のブログ(Kazumoto Iguchi’s blog:光より速いニュートリノ登場!?:相対性理論の終焉か!?)経由で、ジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関など、各国の研究機関で作る国際共同研究グループが行った実験(その名もなんと「OPERA実験」!)によりニュートリノの速度が光よりも速いという結果が齎されたことを知りました(根底崩れた?相対論…光より速いニュートリノ〜YOMIURI ONLINE)

本ブログ「風の耳」の前の記事で、「このタイムトラヴェルのシリーズ、今度は未来へ旅立ちたいと思っています。(是非、書かせて欲しい!)」と締括りましたが、私の場合は内面的な心の「時」を扱っていますので、元々その「時」とは、「感受性における幻想」により、因果律さえ壊すものであるのです。
それでも、心の領域のことではあっても、音楽においては、物理学的な「時」との照応において表現が実現されるということは言えるので、全く無関係とは言えないし、こうした話題に無関心ではいられない...。

以下、転載。

根底崩れた?相対論…光より速いニュートリノ

 名古屋大などの国際研究グループは23日、物質を構成する素粒子の一種であるニュートリノが、光の速度より速く飛んでいるとする観測結果を発表した。

 現代物理学の基礎であるアインシュタインの特殊相対性理論では、宇宙で最も速いのは光だとしている。今回の結果は同理論と矛盾しており、観測結果が事実なら物理学を根底から揺るがす可能性がある。

 この観測結果が得られたのは、スイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の「OPERA実験」。ニュートリノ(ミュー型)を加速器という装置で打ち出し、約730キロ・メートル離れたイタリアのグランサッソー地下研究所へ地中を通して飛ばした。201109233866041n

 光はこの距離を0・0024秒で飛ぶが、今回の観測によって、ニュートリノは光より1億分の6秒早く到達していることが分かった。これは、光の速度より0・0025%だけ速く飛んだことを示している。

 ニュートリノの飛行速度を巡っては、2007年に米国の研究チームが論文を発表している。しかし、この時は誤差と区別がつかなかったため、「光速と差がない」と結論づけられた。今回は原子時計を備えた全地球測位システム(GPS)と光学測量を組み合わせ、3年間かけて約1万5000個分の飛行速度を精緻に測定した。その結果、誤差を考慮しても、光速を超えていることが判明した。

 この観測結果は現代物理学では説明できない。観測に参加した名古屋大の中村光廣准教授は「物理学全体への影響が大きいため、解釈は加えないと研究グループ内で合意している」と述べ、他グループの実験による検証を求めるために発表に踏み切ったとしている。

 ◆ニュートリノ=電気的に中性で、物質を透過する。「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類があり、飛行中にそれぞれ別の種類に変化するニュートリノ振動という現象を起こす。以前は質量がゼロと考えられていたが、故・戸塚洋二東京大特別栄誉教授らによる観測で、質量があることが明らかになった。
(2011年9月23日21時28分  読売新聞)

転載、以上。
もうひとつ、同じことのNHKのニュース。以下、転載。

ニュートリノ 検証協力呼びかけ

国際研究グループによる実験で、素粒子の1つ「ニュートリノ」の速度が光より速いという結果が発表され、これがアインシュタインの相対性理論と矛盾することから、研究グループでは、世界の科学者に実験結果の検証への協力を呼びかけています。

この実験は、ジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関など、各国の研究機関で作る国際共同研究グループが行ったもので、実験結果は、23日、正式に発表されました。実験では、素粒子の1つ「ニュートリノ」をCERNの研究所から発射し、730キロ離れたイタリア中部の研究所で観測して速度を測定したところ、光よりも1億分の6秒=60ナノ秒だけ早く到着したということです。これは「質量のある物質は光より速く移動することはできない」としたアインシュタインの特殊相対性理論と矛盾するものです。研究結果が発表された会場では、測定の方法を巡ってさまざまな質問や疑問が出され、研究チーム側も実験結果を検証するため、世界の科学者や研究機関に協力してほしいと呼びかけました。CERNの広報責任者は、NHKの取材に対して「日本はニュートリノの研究で世界的にも優れた業績があり、素晴らしい実験施設もある」と述べ、日本からの協力に期待を示しました。
(2011年9月24日 9時37分 NHKニュース)

転載、以上。

もうひとつおまけに、タイムトラヴェルが否定された二ヶ月前のニュースもメモしておきます。以下、転載。

「タイムトラベルは不可能と証明」、香港物理学者

「どんな物体も光の速度を超えることはできない」との理論物理学者アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)の理論に、光の粒子である「光子1個」が従っていることを証明したと、香港の物理学者たちが発表した。つまり、SFの物語外では、タイムトラベルが不可能であることが示されたことになる。

 

Du Shengwang氏率いる香港科技大学(Hong Kong University of Science and Technology)の研究チームは、光子1個が「宇宙の移動の法則に従っている」ことを証明したと発表した。

 香港科技大学のウェブサイトに掲載されたプレスリリースは、「アインシュタインは光速が宇宙の移動の法則であること、単純にいえば、どんな物体も光速を 超えることはできないことを主張した」「Du教授の研究は、光の量子である光子1個が、電磁波と同様に、宇宙の移動の法則に従うことを証明した」と述べて いる。

 タイムトラベルの可能性は、10年ほど前に科学者らが、光速を超える「超光速」の光パルスの伝播を特定の媒体で発見したことで持ち上がった。その後、そ の現象はたんなる視覚効果であったことが分かったものの、研究者たちは光子1個が光速を超える可能性があるかもしれないと考えてきた。

 だが、Du氏は、アインシュタインが正しかったと考え、議論に決着をつけるために、史上初めて光子1個の最高速度を測定することにしたという。

 プレスリリースによると、研究の結果、「光子1個は光速を超えることはできなかった。アインシュタインの因果律、すなわち結果は原因なくして起こりえないとする主張が正しかったことが確認された」という。

 研究は、米国の科学査読論文誌「Physical Review Letters」に発表された。(c)AFP

2011年07月25日 08:42 発信地:香港 〜AFP BBNews

転載、以上。

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