♪演奏会記録

2013年12月15日 (日)

この星の夜空の下、恒久平和への祈りの歌声が響渡った!

先日(2013年12月11日)、平和への祈りの歌声が夜空の下(きゅりあん大ホール)、響渡りました。(既掲載記事参照)

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この星の皆で「決して変えさせない!」と決意しないと今の心ない政権によって戦争肯定の戦前回帰的なものに無惨にも変えられてしまいそうな私たちの平和憲法『日本国憲法』をサブテーマとした演奏会でした。
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ほとんど独裁とも言える現政権によって、特定秘密保護法法制化、日本版NSC創設と、国民の思いなどお構いなしに、次々と戦争への準備を進められてしまっている中で、一曲一曲から、それぞれの曲に託された切実な思いが、しみじみと伝わって来る音楽会であったと思います。

南部合唱団の皆さんは創立55周年ということで、ほぼ私の人生とも重なる時を経て来られた歴史・時代感を共有出来るという思いから、何故かこの日は非礼ながらも普段着で出かけてしまいました。

もともと歌が好きな子供だったのですが、作曲家を志し、時を経るうちに、自らは人前で歌うことを止めてしまいました。しかし、たとえどんな作品でも私の仕事の根底には「うた」が在ると思っています。歌が音楽の基本なのです。
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また、人の歌声の響きに、思いや感情の流れだけでなく、人の温かいぬくもりも感じられるのですが、ことにそうした魅力を感じさせるプログラムだったと思います。

混声合唱だけではなく、男声合唱の魅力(〈津軽平野〉作詞作曲/吉幾三 編曲/小林康浩)、女声合唱の魅力(〈童神〉(わらびがみ) 作詞/古謝美佐子 作曲/佐原一哉 編曲/森知紀 補編曲/吉田桂子)と形態のヴァリアンテも愉しめ、また、和太鼓の魅力(〈花筺〉(はながたみ)作曲/玉村武)もあり(合唱団団長の大井かつ江さんも和太鼓で大活躍!)、それに、JAL不当解雇原告団のメンバーで結成された合唱団の皆さんも加わっての〈あの空へ帰ろう〉の飛入りもありました。

〈あの空へ帰ろう〉(作詞/青木一馬 作曲/武義和)は、グローバリズム吹荒れる昨今、安倍政権も推進している企業優先(コーポラティズム)の冷酷な合理主義(問答無用切捨御免!)の犠牲となられた方々の、職場への復帰を願う切実な思いが歌われた名曲です。
(参考→Jal不当解雇撤回裁判原告団|Facebook

これはTPPとも関係する問題ですが、航空機のみならず安全第一が厳しく要求される様々な乗物や設備、原発もそうですし(と言うか、元々安全なんてあり得ない)、医薬品、穀物や食品に至るまで、企業の利潤追求が優先され、安全が疎かにされ、自然が蔑ろにされ、生命が脅かされる... これは現代文明の病理とも言えると思うのですが、中でも原爆と原発の問題は現代の問題の核心であり、不条理に充ちた現代文明の矛盾の象徴であると思います。

思えば私たちは、広島長崎への原爆投下による被爆国であり、福島第一原発事故によって被曝大国となってしまったとも言えます。

日本国憲法には、311以降の棄民政策やTPPによって齎されるであろう企業利益優先・生命軽視による人権侵害とも言えるこれらのことを禁じ、戦争が齎す悲惨を二度と繰返さない との強い思いが込められていると思うのですが、結局のところ、現政権のように国家権力が戦争を志向すれば、憲法を否定しなければならなくなるし、戦争もまた一部の人たちの利益のためであって、今私たちが立会っている深刻なこれらの問題は底辺で全部繋がっているのですね。

 さらに練習を積まれ深みを増した南部合唱団の皆さんによる〈原爆を許すまじ〉(作詞/浅田石二 作曲/木下航二 編曲/高橋喜治)に胸打たれ、そして、プログラム最後の曲〈樹があるかぎり〉(作詞/小森香子 作曲/小島啓介 編曲/赤堀文雄)を聴き終り、曲の温かい優しい余韻に包まれながら私はこう思いました。私にとって(おそらく合唱団の皆さんにも)、こうした音楽による心繋がる体験が権力の横暴などに奪われてしまうなんて... それほど悲しいことはない、憲法否定の現政権を断じて許せない と。

蛇足ながら、打上の際、私は一冊の本を所持されることを皆さんにお勧め申し上げました。
『日本国憲法』です。
これは国家権力の暴走・横暴に対して抗うための盾にもなれば槍にもなるからで、すべての国民は大いに活用すべきだと思います。
まだ間に合います!

最後に、人間の歌声が、音楽が、永遠に続くことを信じて... この随想を終えたいと思います。

  「どうか いつまでも」

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2012年7月 8日 (日)

嵐の中での絹の会 & 演奏会のご案内

Prog01_2 先日は嵐にも関わらず、沢山のお客さんに聴いて頂けました。有難いことです。
311という(地震攻撃による(?))未曾有の大災害(大戦災?)以降、余震や放射能の危険にも晒されている中でのこうした演奏会は、私たちにとってはどのような意味を持ちえたでしょうか? 私はとても深い意味を感じました。

ここで再び、被災され亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
残された私たちの悲劇は、それがそうであることを知らされることなくことが起きてしまい、未だ、多くの人たちが、それがそうであることを察知しえない状況にあるということでもあるのだと思います。実に不幸なことです。
しかし、今こうして生きて、音楽に携わることの出来る奇跡に心より感謝したいと思います。

 

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終演後、今井重幸先生にお会いできました。先生にも絹の会の皆さんにも、その変わらぬご様子に心強さを感じました。
今井先生からは、昨年亡くなられました三木稔先生の追悼のための作品を書かれている旨お聞きしました。その邦楽器群の為の〈巫女舞〉の初演は、来る11日(水)18時半より、紀尾井ホールにて開かれます。→オーラJ (チケットは完売だそうです。)

また、14日(土)には、13時半より、みなとみらいホールにて、ドビュッシー生誕150年を記念した第21回よこはまマリンコンサートが開かれます。お馴染のピアニスト奈良英子さんもご出演されます。→横浜音楽文化協会ホームページ

翌15日(日)には、 11時/15時(2回公演)より、シアター1010にて、やはり、今年の初めに亡くられました林光先生の合唱オペラ〈トラジコメディー盗まれた森〉の追悼公演が開かれます。こちらは昨年「うたごえ祭典in千葉」で知遇を得ましたうたごえの藤村記一郎先生のご案内で、前半の林光ソング集では先生が指揮棒を執られ、後半のオペラではご出演もされるのだそうです。→ご案内のページ

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2011年7月14日 (木)

♪Bouquet des Tons 院内コンサート

去る7月5日(火)、Bouquet des Tons の皆さんによる千葉大学附属病院でのコンサートの模様が病院のホームページにUpされていました。→病院からのお知らせ|千葉大学附属病院

♪院内コンサート2011

▶時 2011年7月5日(火)
▶所 千葉大学附属病院ロビー

プログラム

クヴァンツ:  トリオソナタハ長調より第3楽章
シモネッティ:マドリガル
イベール:  2つの間奏曲
モンティ:   チャルダッシュ
高橋喜治:  海の子供
日本の四季(高橋喜治編曲):
         山田耕筰:赤とんぼ、ペチカ
         岡野貞一:春の小川
         作者不詳:海
         中田喜直:夏の思い出
         下総皖一:七夕さま

演奏:Bouquet des Tons
     フルート/齊藤佐智江 ヴァイオリン/飯島多恵 ピアノ/猿渡紀子

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2011年4月14日 (木)

♪花まつりコンサート Bouquet des Tons

震災の影響でメンバーの間ではその実施が危ぶまれていたのでしたが、去る4月3日(日)、お陰様で盛況の内に終えることのできました茂原市藻原寺でのBouquet des Tonsの皆さんによる「花まつりコンサート」、その随想を書きます。

初めて参拝する藻原寺でしたが、大変奇麗なお寺で、またその広大さに驚きました。茂原は門前町で、嘗てはこの御寺を中心に文化・学問が栄えたのでした。建立は鎌倉時代にも遡ります。詳しくは公式ホームページをご訪問下さい。
Sougenji01_5 茂原のシンボルともなっている特徴的な塔の山門の前には、開場前から写真のようにマーケットが並んでいました。コーヒーは無料サービス。終演後の打上で貫首様が「こう自粛ムードでは気が沈んでばかり...。自粛を自粛しなければならない」と静かににこやかにお話しされていらっしゃいました。
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この日のBouquet des Tons(音の花束アンサンブル)はいつものトリオの編成(フルート/齊藤佐智江さん ヴァイオリン/飯島多恵さん チェンバロ/猿渡紀子さん)にチェロの中田有さんを加えたカルテット編成で、プログラムは、パッヘルベルのカノンに始まり、齊藤さんの気の利いた(良く考えられた)解説やメンバーの方々による楽器紹介を交えながら、ヴィヴァルディの《四季》より“春”、ワーク(佐々木冬彦さん編曲)の“大きな古時計”、中山晋平の“狸伝説”〜証誠寺の狸囃子〜(私=高橋喜治の編曲)、岡野貞一の“春が来た”(同前)、私の“森と海と子供たちの未来への前奏曲”、御寺さんからのリクエストに応えて荒井満さんの“千の風になって”と水野良樹さんの“ありがとう”、最後に岡野貞一の“故郷”(高橋の編曲)をご来場の皆様の歌声と共に...。そしてアンコールに“茶摘”(同前)が演奏されました。右下の写真は演奏前の持田日勇貫首様の御挨拶の模様です(於 仏殿)。
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3.11の震災以来、恐怖と悲しみと怒りと希望と失望と焦燥と無力感とがループ状になって私を襲っていました。“故郷”と自作の“森と海と子供たちの未来への前奏曲”はそんな中での再編曲でしたが、それは改めて音楽の意義を感じる一時となりました。「故郷を、そのうけとったときのままの姿を想いながら演奏したい」との齊藤さんのことばに続けられた演奏に、視えない心の世界でつながってゆくものを確かに感じ、胸が熱くなりました。

私は“森と海と子供たちの未来への前奏曲”の演奏の後で、聴衆の皆様に紹介されたのですが、前々から山門に魅かれるものがあり、「あの御堂の上には上れるのだろうか?」とメンバーに言っていたら、なんと、その紹介の時にそのことが告げられてしまいました(なにも本番の最中に言わなくても.....!)。.....幸なことに終演後、ブーケの皆さん共々特別にご案内頂きまして、下の写真は、そのバルコニーから撮った大堂(祖師堂)です。
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山門の上の展示室には曼荼羅や三千仏などの文化財と共に第81代第82代の貫首様の御写真がありましたが、ご案内くださった方はお孫さんということでした。どうもありがとうございました。
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終演後はイタリア料理「ペッシェ・アズーロ」〜青い魚〜で打上。持田貫首様の楽しいお話と、お若いながら腕は確かのシェフによるフルコースに舌鼓。シェフからは地元の漁師さんとの交流や伝統の地曳網のお話も伺い、イタリア仕込みの術(わざ)と茂原の海と地とが結びついた新しい料理の創造への情熱と共に、やはりここでも、「つながってゆくもの」を感じました。お話の中で一瞬、原発事故の罪深さを感じもしましたが、私はきっとまた食べに行きます!

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2010年10月19日 (火)

♪日本のうたごえ祭典in長崎

昨日南部合唱団の加山明美さんからメールで今月15〜17日に長崎で開催されたうたごえ祭典での銅賞受賞の旨お知らせを頂きました。南部合唱団の皆さんは出場団員数26名以上の部で31団体中7位という好成績であったということです。審査された方の中には2位に推した方もいらっしゃったそうです。音楽は実質的に優れた演奏(作曲家は優れた作品)を目指すことが必要であるとは思いますが、核廃絶への思いが、こうした場でうたごえに乗って広まっていくことは素晴らしいことであると思います。変えていくのは武力や権力ではなくひとりひとりの「思い」であると思うから...。
以下演奏記録です。

♪日本のうたごえ祭典in長崎

▶日時 2010年10月15日(金)〜17日(日)
▶会場 長崎ブリックホール、長崎県立体育館(アリーナかぶとがに)他
▶主催 2010年日本のうたごえ祭典in長崎 実行委員会
 (参加者は三日間で11600人に及んだそうです。他出演者については下記のリンクをご参照ください。)

指揮/安達陽一
ピアノ/中瀬千央
混声合唱/南部合唱団

曲目

 ★原爆を許すまじ(浅田石二/作詞 木下航二/作曲 高橋喜治/編曲)

 ★自由になるために(川崎一則/作詞作曲 金井信/編曲)

「日本のうたごえ祭典in長崎」のサイトはこちら

また以前の“原爆を許すまじ”の編曲完成の記事に註を加筆しました。→こちら
先日(10月8日)南部合唱団の練習に呼ばれてお邪魔した折りに、作詞者の浅田石二さんを取材され、その記事が「うたごえ新聞」(2010年10月18/25日 合併号 うたごえ新聞社発行)に掲載された旨伺いました。私はそのプリントを頂き、このうたを生み出すに至った作者=浅田さんの思いや、“原爆を許すまじ”はまさにうたごえ運動から生まれたうただったことなどをあらためて知りました。うたごえ新聞のサイトはこちらです。
また“原爆を許すまじ”の楽譜の販売を南部合唱団で取扱ってくださるそうです。このブログ上でも折りをみて(南部合唱団の方と連絡を取って)お知らせいたします。

私はこのところ悲観的な現実認識をもっていましたが、大切な何かを信じて「うた」はこれからも創って行きたいと思っています。

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2010年9月29日 (水)

♪甫山尺八リサイタル 2

一昨昨日、三重県松阪市で開催された演奏会の記録です。

 

♪甫山尺八リサイタル 2 油屋お紺〜伊勢音頭恋寝刃〜

▶日時 2010年9月26日(日) 14時開演
▶会場 松阪コミュニティ文化センター

▶プログラム

1 アランフェス協奏曲【編曲初演】  ホアキン・ロドリーゴ 作曲
                        愛澤伯友 編曲

2 風神&雷神  吉崎克彦 作曲

3 三つの追想【編曲初演】 アルルの女 組曲第1番第1曲“プレリュード”  ジョルジュ・ビゼー 作曲
                  ダニー・ボーイ  アイルランド古謡
                  悲しい酒  古賀政男 作曲
                   高橋喜治 編曲

       ー 休憩 ー

4 本曲 木枯  流祖 中尾都山 作曲

5 三曲 御山獅子  菊岡検校 作曲

6 油屋お紺〜伊勢音頭恋寝刃〜【委嘱初演】  高橋喜治 作曲
   一 序:伊勢の夏
   二 油屋お紺
   三 二見が浦
   四 万野と貢
   五 青江下坂〜伊勢音頭

▶出演 辻井甫山/尺八(1,3,4,5,6)

     中西勲/指揮(6)【客演】

     檜垣修/三絃(5) 小林ちひろ/箏(5) 【客演】

     中西京子/ヴィブラフォン(3)・打楽器(6)【客演】

     浦田繁/チェロ(3,6)【客演】

     入交裕子・藤堂恵生/箏  大西雅世/十七絃 【賛助出演】

▶司会 今村英靖     

▶照明 有限会社アトリエ(津)
▶音響 有限会社ジーボックス(松阪)
▶舞台設営 三味富(松阪)

▶会場装花 こもの花苑(佐々木直喜 監修)

▶主催・企画 甫山リサイタル実行委員会

★辻井甫山 プロフィール

1969年 名城大学理工学部尺八部入部

      都山流尺八を加藤名山師に師事

1976年 都山流尺八(日本尺八連盟)師範 首席

1983年 第8回都山流全国尺八コンクール大会 首席

1988年 日本尺八連盟4部門合格

2008年 第1回甫山尺八リサイタル 開催

2009年 甫山尺八古典一管 開催

1989年に「邦楽合奏団 真珠(あらたま)」を結成し、真珠のメンバーの一人として、演奏者の中心となり、15年間に渡り現代邦楽の普及のため活動してきた。

自分への挑戦を含めて、尺八で良質なオリジナルティのある音楽を提供していきたい。 三重県三曲協会 会員

                             (辻井甫山)

「自分への挑戦を含めて、尺八で良質なオリジナルティのある音楽を提供していきたい」という辻井甫山さんのお言葉、一人の尺八奏者の果敢な挑戦、素晴らしいと思います。今後益々のご発展祈らずにはいられません。

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