★編曲

2016年9月19日 (月)

♪未来のために - 南部合唱団音楽会 -

♪未来のために - 南部合唱団音楽会 -

日時▶2016年10月29日(土)
   開場/16時半 開演/17時
会場▶きゅりあん大ホール https://goo.gl/VuSLJO
主催▶南部合唱団 http://nanbu-utagoe.lolipop.jp/
20161029concert1

20161029concert2
pdf

上記演奏会にて…
〈日本国憲法前文〉
 作曲 きたがわ てつ にしむら よしあき
    鈴木 泉
 編曲 髙橋 喜治
 …の再演があります。






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2016年8月29日 (月)

♪Bouquet des Tons Vol.29

♪Bouquet des Tons Vol.29
20160904bdt
お馴染の室内アンサンブル Bouquet des Tons(ブーケ・デ・トン)の定期公演が来る9月4日(日)に開催されます。
会場はいつものすみだトリフォニー小ホール。

12年前に当アンサンブルからの委嘱により編曲したカントルーブの《オーヴェルニュの歌》からの4曲の再演があります。
今回、編曲当時はまだ手書だった楽譜をコンピュータ浄書して欲しいということで、若干改訂を加えての再演=改訂初演となります。

因に、《オーヴェルニュの歌》の内訳は、以下のようになっています。

1 UNO JIONTO PASTOURO(可愛い羊飼いの娘)
2 LOU DIZIOU BÉ(みんなよく言ったもの)
3 LA DELAÏSSÁDO(捨てられた女)
4 DEUX BOURRÉES(ふたつのブーレ)
  a)N'aï pas iéu de mîo(私には恋人がいない)
   Interlude(間奏曲)
  b)Lo Calhé(うずら)


♪カントルーブの《オーヴェルニュのうた》より“ふたつのブーレ”♪
 編曲/髙橋 喜治
 演奏/Bouquet des Tons
 2004年7月11日 すみだトリフォニー小ホール
  Bouquet des Tons Vol.14




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2016年4月14日 (木)

音楽が病を癒し命を救う

音楽が病を癒し命を救う

私がその証拠です。
このところ「ラヴェル週間」などでおすすめYouTubeなど音源を共有させて戴いたり独自のものをアップしたりしていました。はじめはそんなつもりではなかったのでしたが、先月辺りから酷い症状に襲われていた私が、その間に、みるみる回復したのです。
と言っても個人差はあるでしょうから決して押付けたりはいたしませんが...

とにかく私にとっては、音楽による「感動」が、最も効力を発揮するようです。
今回は、その極付けを限定公開で、YouTubeにアップしました。



“バイレロ” 〜《オーヴェルニュの歌》より


ソプラノ/アップショウ
指揮/ケント・ナガノ リヨン国立歌劇場管弦楽団
(録音のステレオ効果で、川を挟んでの問答歌のイメージが彷彿と…)


私は2004年に、Bouquet des Tons の依頼により、カントルーブの《オーヴェルニュの歌》から4曲(“バイレロ”以外の...。4曲の内、最後の曲は3つの部分から成る)をアレンジしました(編成:Flute,Violin,Cello and Harpsichord)が、その本番での Bouquet des Tons の皆さんの演奏は実に素晴らしく、いずれ是非、こうした場でも、その録音を発表出来たら...と、思っています。関連



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2016年4月13日 (水)

詩人ラヴェル

詩人ラヴェル

ラヴェルの合唱曲《三つの歌》の第2曲“三羽の美しい天国の鳥たち”を理解した時の衝撃的な感動(既掲載記事参照)。何て言ったらいいか…? 張詰めた空気の中で突然堰を切ったように流れ落ちる涙...。霊的な「何か」に触れた瞬間。まさに鳥肌がたつような感動。このような感動が他にあるでしょうか? ・・・あります。今少なくともふたつの例を挙げることが出来ます。ひとつは宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』。そしてもうひとつはアイヌ伝承のカムイユカです。カムイユカはジャンル名ですので、実際はひとつではなく幾つもあるのですが、私が“天国の鳥”の記事の鷲谷さんへの「手紙」の中で触れた「タを踊りながら鳥になって天に昇って行った」というカッコー神のユカを挙げることが出来ます。これは田村すず子先生の許で知ったのでした。「ワテケさんの神謡」です。
このユカラについては、いずれ詳しく触れることになると思います、何故「ユカ」の「ラ」を小文字で「」と書くのかとかいうことなども含めて。


さて、作曲家ラヴェルは一流の詩人でもありました。合唱曲《三つの歌》も自作の詩でしたが、自作の詩の歌曲に〈おもちゃのクリスマス〉: Noël des Jouets (1905作)があります。



〈おもちゃのクリスマス〉

ソプラノ/エリー・アメリング
ピアノ/ダルトン・ボールドウィン


Noël des Jouets

Le troupeau verni des moutons Roule en tumulte vers la crêche Les lapins tambours, brefs et rêches, Couvrent leurs aigres mirlitons. Vierge Marie, en crinoline. Ses yeux d'émail sans cesse ouverts, En attendant Bonhomme hiver Veille Jésus qui se dodine Car, près de là, sous un sapin, Furtif, emmitoufflé dans l'ombre Du bois, Belzébuth, le chien sombre, Guette l'Enfant de sucre peint. Mais les beaux anges incassables Suspendus par des fils d'archal Du haut de l'arbuste hiémal Assurent la paix des étables. Et leur vol de clinquant vermeil Qui cliquette en bruits symétriques S'accorde au bétail mécanique Dont la voix grêle bêle: "Noël! Noël! Noël!"

         Maurice Ravel

以下、エレーヌ・ジュルダン=モランジュ著 安川加寿子・嘉乃海隆子共訳『ラヴェルと私たち』より引用させて戴きます。

おもちゃのクリスマス

エナメル塗った羊の群が
ざわめきながらうまやへ急ぐ。
兎の太鼓は鋭く強く、
羊の黄色い声を消す。

麻をまとった聖母マリアは
琺瑯(ほうろう)の目をぱっちり開けて、
「冬」のおじさん待ちうけながら
ねんねのエスさま見守っている。

なぜって、そばの樅(もみ)の木の下、
木陰に隠れ虎視眈々と、
陰険な犬ベルズェビュートが
色砂糖の御子(みこ)を狙ってるから。

けれども冬の小枝の先に
真鍮の糸でぶら下げられた
丈夫な可愛いエンゼルたちが
うまやの平和をしっかり守る。

金ぴかめっきのその羽鳴れば
機械仕掛けの動物たちの
か細い声と釣り合い、和して、
歌っているよ「クリスマスだ!」と。

引用、以上。


詩の中の「機械仕掛けの動物たち」を既掲載の動画『ラヴェルの世界』のモンフォールラモリーのラヴェルの家で見つけることが出来るでしょう。ファンタジー志向の初期のラヴェルらしい詩です。ラヴェル一流のメルヘンが機会仕掛けの動物たちの色彩と質感を伴って伝わってきます。


無伴奏合唱曲のための《三つの歌》は、前述のように余りに美しく、しかも霊的な、“三羽の美しい天国の鳥たち”をまん中に、両脇の2曲は、まるで異なる調子なのです。
第1曲“ニコレット”は、中世のルネッサンスのシャンソン風。皮肉たっぷりの内容。
そして第3曲“ロンド”は、これまたラヴェルのファンタジー!



《三つの歌》:Trois Chansons
1 “ニコレット” Nicolette
2 “三羽の美しい天国の鳥たち” Trois beaux oiseaux du Paradise
3 “ロンド” Rondes
1980 NDSU Concert Choir-Edwin Fissinger


1 Nicolette

Nicolette, à la vesprée,
S'allait promener au pré,
Cueillir la pâquerette,
la jonquille et la muguet,
Toute sautillante, toute guillerette,
Lorgnant ci, là de tous les côtés.

Rencontra vieux loup grognant,
Tout hérissé, l'œil brillant;
Hé là! ma Nicolette,
viens tu pas chez Mère Grand?
A perte d'haleine, s'enfuit Nicolette,
Laissant là cornette et socques blancs.

Rencontra page joli,
Chausses bleues et pourpoint gris,
"Hé là! ma Nicolette,
veux tu pas d'un doux ami?
Sage, s'en retourna, très lentement,
le cœur bien marri.

Rencontra seigneur chenu,
Tors, laid, puant et ventru
"Hé là! ma Nicolette,
veux tu pas tous ces écus?
Vite fut en ses bras, bonne Nicolette
Jamais au pré n'est plus revenue.



2 Trois beaux oiseaux du Paradis

Trois beaux oiseaux du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Trois beaux oiseaux du Paradis
Ont passé par ici.

Le premier était plus bleu que ciel,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Le second était couleur de neige,
Le troisième rouge vermeil.

"Beaux oiselets du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Beaux oiselets du Paradis,
Qu'apportez par ici?"

"J'apporte un regard couleur d'azur.
(Ton ami z'il est à la guerre)"
"Et moi, sur beau front couleur de neige,
Un baiser dois mettre, encore plus pur"

"Oiseau vermeil du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Oiseau vermeil du Paradis,
Que portez-vous ainsi?"

"Un joli cœur tout cramoisi ...
(Ton ami z'il est à la guerre)"
"Ah! je sens mon cœur qui froidit ...
Emportez-le aussi".



3 Rondes

Les vieilles:
 N'allez pas au bois d'Ormonde,
 Jeunes filles, n'allez pas au bois:
 Il y a plein de satyres,
 de centaures, de malins sorciers,
 Des farfadets et des incubes,
 Des ogres, des lutins,
 Des faunes, des follets, des lamies,
 Diables, diablots, diablotins,
 Des chèvre-pieds, des gnomes,
 des démons,
 Des loups-garous, des elfes,
 des myrmidons,
 Des enchanteurs es des mages,
 des stryges, des sylphes,
 des moines-bourus,
 des cyclopes, des djinns,
 gobelins, korrigans,
 nécromants, kobolds ...
 Ah!
 N'allez pas au bois d'Ormonde,
 N'allez pas au bois.

Les vieux:
 N'allez pas au bois d'Ormonde,
 Jeunes garçons, n'allez pas au bois:
 Il y a plein de faunesses,
 de bacchantes et de males fées,
 garcons, n'allez pas au bois.

 Des satyresses,
 des ogresses,
 Et des babaiagas,
 Des centauresses et des diablesses,
 Goules sortant du sabbat,
 Des farfadettes et des démones,
 Des larves, des nymphes,
 des myrmidones,
 Il y a plein de démones,
 D'hamadryades, dryades,
 naiades,
 ménades, thyades,
 follettes, lémures,
 gnomides, succubes,
 gorgones, gobelines ...
 N'allez pas au bois d'Ormonde.

Les filles / Les garcons:
 N'irons plus au bois d'Ormonde,
 Hélas! plus jamais n'irons au bois.

 Il n'y a plus de satyres,
 plus de nymphes ni de males fées.
 Plus de farfadets, plus d'incubes,
 Plus d'ogres, de lutins,
 Plus d'ogresses,
 De faunes, de follets, de lamies,
 Diables, diablots, diablotins,
 De satyresses, non.
 De chèvre-pieds, de gnomes,
 de démons,
 Plus de faunesses, non!
 De loups-garous, ni d'elfes,
 de myrmidons
 Plus d'enchanteurs ni de mages,
 de stryges, de sylphes,
 de moines-bourus,
 De centauresses, de naiades,
 de thyades,
 Ni de ménades, d'hamadryades,
 dryades,
 folletes, lémures, gnomides, succubes, gorgones, gobelines,
 de cyclopes, de djinns, de diabloteaux, d'éfrits, d'aegypans,
 de sylvains, gobelins, korrigans, nécromans, kobolds ...
 Ah!

 N'allez pas au bois d'Ormonde,
 N'allez pas au bois.

 Les malavisées vielles,
 Les malavisés vieux
 les ont effarouchés -- Ah!

      Maurice Ravel



以下、前述同書より部分引用。
(第1曲、第3曲の歌詞の訳詞は、残念ながら全部は掲載出来ません。)


1 ニコレット(部分)

白髪で腰曲りの、醜い、臭い、
腹のつき出ただんなに出会った
いよう! ニコレット
このお金全部ほしくないかね?


2 三羽の美しい天国の鳥たち
(これは既掲載の“三羽の美しい天国の鳥たち”の齊藤佐智江さん訳をご覧ください)


3 ロンド(部分)

オルモンドの森へ行ってはいけない
若い娘たちよ、森へ行ってはいけない
森はサテュロスや、半神半馬の怪物や、意地の悪い魔法使いでいっぱいだ、
妖精、夢魔、人食い鬼、化け物、
牧神、いたずら妖精、蛇身の女神、大悪魔、中悪魔、小悪魔、
山羊脚の神、地の神、悪霊、人狼、
風・火・地の精、一寸法師、妖術師、魔術師、
吸血鬼、空気の精、幽鬼、一つ目の巨人、鬼神、
小鬼、悪鬼、死霊使い、怨霊……ああ!


部分引用、以上。



因にファンタジー・リリック《子供と魔法》はコレットの詩によるオペラですが、元々はコレットの娘のためのバレエとして書かれた台本を、ラヴェルがオペラ化を持掛けて、依頼人のジャック・ルーシェがふたりの間に調整役として入り、かなりの部分が、ラヴェルのアイデアであるらしいのです。コレットは寛容で、喧嘩になることもなくハッピーにことは進んだようです。ドビュッシーのオペラ《ペレアスとメリザンド》での原作者メーテルランクとドビュッシーとのケースや、タルコフスキーの映画『惑星ソラリス』での『ソラリスの陽の下に』の原作者スタニスワフ・レムとタルコフスキーとのケースなどの、険悪極まりない諍いにはならなかったそうで、良かったですね...。





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2016年4月 4日 (月)

オーケストラの魔術師ラヴェル 5 - ラヴェルにとってワルツとは?(つづき) - - ラヴェル週間 -

オーケストラの魔術師ラヴェル 5
- ラヴェルにとってワルツとは?(つづき) - - ラヴェル週間 -

ラヴェルが作曲したワルツは他に、《高雅で感傷的なワルツ》以前の作では、《マ・メール・ロワ》の中の“美女と野獣の対話”があります。《マ・メール・ロワ》は、オリジナルは子供のためのピアノ連弾のための組曲でしたが、これもまたラヴェル自身が書いた台本によるバレエ化のために管弦楽化されました(よく知られたお伽噺※1を基に独自に脚色されている )。バレエでは前奏曲&新曲と各曲の間に間奏が加えられ、且つ、曲順も若干替えられています。「ラヴェルにとってワルツとは?」がテーマでしたが、折角ですので両者全曲を是非共有させて戴きたく思います。…名演です!

※1:シャルル・ペローの童話集


【おすすめYouTube】
《マ・メール・ロワ》
オリジナルピアノ連弾版

1_眠れる森の美女のパヴァーヌ
2_親指小僧
3_パゴダの女王レドロネット
4_美女と野獣の対話
5_妖精の園

マルタ・アルゲリッチ&ラン・ラン/ピアノ連弾


【おすすめYouTube】
《マ・メール・ロワ》
バレエのためのオーケストラ版

前奏曲
第1場_紡ぎ車の踊りと情景
第2場_
眠れる森の美女のパヴァーヌ
第3場_
美女と野獣の対話
第4場_
親指小僧
第5場_パゴダの女王レドロネット
フィナーレ_妖精の園

アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団



ラヴェルのメルヘンチックなファンタジーの世界全開の曲でしたが、この世界は後のファンタジー・リリック《子供と魔法》へと繋がるでしょうし、私はあの少々不道徳的なオペラ《スペインの時》でさえ、大人のメルヘン 大人のファンタジーであると思っています。
そう言えば、今思い出しましたが、《スペインの時》の中にもワルツはありました!

でも今回は最後のオマケに、ラヴェルが書いた最後のワルツであると思われます、私の大好きな《子供と魔法》の中のワルツをアップさせて戴き、この記事を終えようと思います。
それは後半の昆虫の羽音や梟の鳴声や蛙の合唱が響き渡る夜の庭のシーン既掲載記事参照されたし)、蝙蝠の歎きの歌の後から始まる音楽。ラヴェルのピアノ曲《夜のガスパール》の第3曲“スカルボ”を思わせる音形で始まるホルンのソロのメロディの最中、雨蛙たちが少しずつ池の縁に段々一杯に集まって来て、そして皆で踊り始めるその音楽が、テンポの速いワルツなのです。私は子供の頃(前世紀70年代はじめ)、アンセルメ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団のレコード※2で、このオペラに取憑かれたように何度も聴いていましたが、特にこの箇所の音楽には、何故か異常に心躍らされました。その胸のときめきが今でも甦ります(笑)。

※2:現在CDが市販されています。
後註2参照されたし
 

それを僭越ながら、私の編曲によります室内オーケストラ版でお聴き戴きたく思います。



♪《子供と魔法》第2部より“雨蛙のダンス”♪
高橋喜治編曲の室内オーケストラ版

演奏:園田隆一郎指揮 O.E.K.


後註1:《子供と魔法》の中のワルツはこれだけでなく、蜻蛉の歎きの歌もそうでした。楽譜には曲想の標語として“Valse Américaine”(アメリカのワルツ)とあり、ジャズの影響濃厚です。これはいずれ「ラヴェルとジャズ」のテーマで取上げます。

後註2:《子供と魔法》は最初から最後まで通して聴かなければオペラとしてのその良さは解らないと思います。ラヴェルのこのファンタジー・リリック《子供と魔法》は、本当に感動的な作品なのです。是非、全曲を聴いて欲しい! おすすめCD⇒http://goo.gl/Owfg7E


オーケストラ版《マ・メール・ロワ》のリンク先アカウントが削除されてしまったようですので共有先を変更しました。20160520
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2016年3月28日 (月)

《クープランの墓》- ラヴェル週間 -

《クープランの墓》- ラヴェル週間 -

前回の話は恐らく、右翼や愚劣と醜悪を極め尽くした今の政権の方々にとっては、「戦争美談」としての利用価値の高い話だったかも知れませんね。でも…

ラヴェルと私たちはラヴェル自身がそうであったように、あなた方に「No!!」(駄目よ!!!)を突付けます。しかも安倍晋三は憲法違反のみならず刑法第77条違反により「死刑」が確定されています。正常に法が機能しているのなら、安倍晋三のような馬鹿者が、次々と人々を殺していける法は、無いのです!!!
 Reflets dans l'eau:戦争法実施は認められない! これ以上安倍の暴走が放置されるということは、少なくとも日本の終りを意味する。

さて、本題に入ります。

ラヴェルは戦場に行きました。トラック運転手として。
戦闘地に医療物資や食料物資を届ける任務です。とても危険な任務でした。何度か死ぬ思いを経験したようですが、赤痢になり、その上、母の死が追討ちをかけ、彼は完全に打ちのめされてしまいます。

以下、Bouquet des Tons Vol.18 の当日プログラムノートから引用させて戴きます。

モーリス・ラヴェル クープランの墓

 「クープランの墓」の最初の僅かなスケッチは1914年ですから、ラヴェルが志願兵として戦場に赴く前に既に計画はあった訳です。しかし完成は、戦争による友人たちの死と病気の母の死を経て精神的にも肉体的にもどん底の状態で軍から仮除隊を受けた後転がり込んだドレフェス婦人(ラヴェルの弟子ロラン=マニュエルの母)宅で成されました。「友人たちは、彼が物も言えないほど茫然自失して、あらゆる同情を拒絶してしまっているのを見出した。自分の感情を全く表に出さず、どのような慰めも受けつけようとしない迷える子の気持ちを、彼らはなんとかして紛らわそうとした。」(ロラン=マニュエル)
 最もラヴェルを打ちのめしたのは母の死でした。ラヴェルは母を崇拝していたようです。彼の母はバスク人でしたので、小さい時から母を通してバスク的なものを吸収して育ちました。友人たちに「ぼくはバスク人だ」と彼が言う時は誇りに満ちていたようです。彼は入隊した年の9月に赤痢に罹りました。兵役を終えて健康も取り戻したら愛する弟と一緒に母のもとで楽しく過ごしたいと病床で考えていました。しかし結局は自分は母に心配かけるだけかけて病気の母の傍にいてやることもせずに戦争に行ってしまったことを強く悔やみました。
「クープランの墓」はラヴェルの「自伝的素描」によれば「18世紀フランスの伝統音楽に対するオマージュ」ということになりますが、一曲一曲は戦死した友人たちの想い出に捧げられていますし、公言はしていないものの母の死への堪え難い思いへの貢ぎ物という意味も内在しているのではないでしょうか。
 実際に聴き比べればクープランの音楽とラヴェルの音楽のその実態はまるで別物であることは明らかです。装飾音の仕方ひとつとってもです。タイトルの「クープラン」とは18世紀フランス伝統音楽の言わば代名詞だったのでしょう。それでも、逸話によればラヴェルは第3曲の“フォルラーヌ”を書くにあたってクープランの同名の“フォルラーヌ”を手慣らしに書き写したということです。ラヴェルは完璧な造形(伝統に則った形式美)の中に思いや感情を解き放ちたかったのです。
 私は第1曲目の“プレリュード”が一番好きです。ラヴェルが遺作のつもりで書いたという「三重奏曲」のあからさまなバスク的リズムや拍子の拍節構造などは影を顰めてはいますが、もっと潜在的に非近代ヨーロッパ的な何かが、単に五音音階的であるとかということではなく、音の形の中にあるような気がしています。「バスク」は他のどの言語とも系統的繋がりのない謎の言語(構造的にアイヌ語に似ているとも言われてます)を話すヨーロッパの先住民ですが、バスクの古い風習の中には例えば日本のお水取りの儀式に似ているものがあるのだそうです。それに、おそらくケルトの影響でしょうが、墓標などに見られる装飾された所謂「バスク十字」。その装飾のない古い元の形は日本の地図などで記されるお寺の印 卍(まんじ)とよく似ています。これは「死」を意味するそうで、意味も同じであると言えます。と言ってもこの曲は決して暗いイメージではなく、爽やかな風にバスク十字的紋様が気持ちよく旋回しているような優しい気持ちを想い起こさせます。
 2曲目の“フーガ”はクープランの時代の形式というよりは、私たちのような音大作曲科を受験する者がフランスのメソードで学ぶ「学習フーガ」の形式に近いものがあります。私たちが学んだメソードはラヴェルの時代には既に確立されていたものなので、このことは、この曲が戦死した友人とラヴェルの青春時代と無縁ではないということなのかも知れません。

引用、以上。

後註:「お寺の印 卍(まんじ)」は「吉祥」を意味するサンスクリット語の頭文字であるそうです。また、バスク十字はバスク語で「ラウブル」:Lauburu といい、その起源は相当古いようです。フランス語の墓を意味する「トンボー」:Tombeau は故人を偲ぶ作品に付けられる「号」のようなものでしょう。



【おすすめYouTube】
ラヴェル作曲 組曲《クープランの墓》
オリジナルピアノ独奏版


ジャン=フィリップ・コラール/ピアノ


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2016年3月26日 (土)

“三羽の美しい天国の鳥たち” - ラヴェル週間 -

高橋喜治編曲によるラヴェルの《子供と魔法》の楽譜PDF無料配信は5日前の21日に終了しましたが、もう少し「ラヴェル週間」は続けます。



“三羽の美しい天国の鳥たち” 
- ラヴェル週間 -


●「志願兵ラヴェル」について

志願だろうが何だろうが、戦争は、それを画策し実現に向け執行した者以外の者は人間以外の動物・自然も含めて、すべて被害者です。とは言え、社会的な同調圧力のようなある種の「空気」に突き動かれされてしまうということもあります。支配者による情報操作(世論誘導)と洗脳によって一般の人たちが動員されてしまうのです。その中のある人たちは支配者の無意識的な共犯者ということにもなりましょう。しかし、想像してみてください。極端に選択肢が狭められ、出征か否かの二者択一を究極的に迫られてしまうような情況を!

私は戦争を完全否定する者ですが、私たちは、そうした過去の時代の情況を、その実相を、冷静に見極める必要があると思います。

1915年、40歳の時、ラヴェルは入隊を自ら志願したのですが、それに関して私は、2006年、室内アンサンブルのBouquet des Tonsのために書下した委嘱新作《ラヴェルの墓》より第一楽章“天国の鳥”と〈クラヴサンのための前奏曲〉(.....木洩れ日)、委嘱編曲 ラヴェルの組曲《クープランの墓》(オリジナルピアノ版全曲)、それにラヴェルの合唱曲《三つの歌》より第二曲“三羽の美しい天国の鳥たち”の編曲が発表されたコンサートの当日プログラムに寄せたノートから、まず、“三羽の美しい天国の鳥たち”のプログラムノートを転載させて戴こうと思います。

以下、引用。(一箇所だけ「、」(点)を訂正追記しました)


モーリス・ラヴェル “三羽の美しい天国の鳥たち”

 

 1914年から1918年にかけて第一次世界大戦が興りましたが、ラヴェルは戦時色が徐々に強まって来る中で、ピアノ三重奏のための「三重奏曲」を遺作のつもりで書き上げました(1914年)。この時ラヴェルは入隊を決意していたのです、既に兵役免除であったにも関わらず。ところが、志願兵として兵役検査を受けますが、体重が足りない 身長が足りない 虚弱体質である などのいろいろな理由でなかなか入隊を許可されません。あげくの果てに友人である大臣ポール・パンルヴェに曲を献呈して、そのコネでなんとか空軍に(飛行士ならば体重が軽くてもOKだろうという思い込みから)入隊を許可されるように謀るのでした。その曲がこの無伴奏混声合唱のための「三つの歌」第2曲の “三羽の美しい天国の鳥たち”(1915年2月完成)なのです。詩はラヴェル自身が書いています。

 結局のところ空軍は叶わず、やっとのことで1915年3月14日にトラック運転手として入隊し、1917年6月の仮除隊まで戦地に赴くこととなったのです。

 私はこの執拗なまでの志願に対して疑問を感じていたのですが、今回、フルートの齊藤佐智江さんにお願いしてラヴェルが書いたこの曲の詩を新たに訳して頂いたのですが、それを読んで一瞬にして(一瞬でしたが)その謎が解けたような気がしました。



三羽の美しい天国の鳥たち

 

三羽の美しい天国の鳥たち

  (私の大切な友は、戦場にひとり発ち)

ここを通って行った、三羽の美しい天国の鳥たち


一羽は、空よりも青く

  (私の大切な友は、戦場に赴く)

二羽めは、雪のように白く

三羽めは、あざやかに赤く


「美しい天国の小鳥たち

     (私の大切な友は戦場へ発ち) 

 美しい天国の小鳥たち 

 ここから何を運んで行くの?」


「私は紺碧のまなざしを届けます

     (戦場に行ったのですね、君の大切な友)」

「雪のように美しい額に、私はいまもなお清らかなキスをしなければ...

  天国の赤い鳥

    (私の大切な友は、戦地にひとり)

  天国の赤い鳥  何を運んで行くの?」


「深紅の美しい心

     (君の大切な友は戦場に...)」

「ああ! 私の心が凍てついてゆく

   どうか持っていっておくれ、私のこの心も」


~「Bouquet des Tons Vol.18」当日プログラムノートから 061108
  参考文献

 

引用、以上。© Copyright by Sachie Saitoh


この時はBouquet des Tonsのフランス語が堪能な齊藤さんにラヴェルの詩の訳をお願いしたのでしたが、以下に原語も掲載して置きます。



Trois beaux oiseaux du Paradis


Trois beaux oiseaux du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Trois beaux oiseaux du Paradis
Ont passé par ici.

Le premier était plus bleu que ciel,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Le second était couleur de neige,
Le troisième rouge vermeil.

"Beaux oiselets du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Beaux oiselets du Paradis,
Qu'apportez par ici?"

"J'apporte un regard couleur d'azur.
(Ton ami z'il est à la guerre)"
"Et moi, sur beau front couleur de neige,
Un baiser dois mettre, encore plus pur"

"Oiseau vermeil du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Oiseau vermeil du Paradis,
Que portez-vous ainsi?"

"Un joli cœur tout cramoisi ...
(Ton ami z'il est à la guerre)"
"Ah! je sens mon cœur qui froidit ...
Emportez-le aussi".


二連目では、bleu(青) neige(白) rouge(赤) ー と、フランス国旗の三色で愛国心をちらつかせているようにも思えますが(※)、肝腎なのは、「大切な友」がひとり戦地に在ることへの切々な想いが歌われていることでしょう。これはラヴェルの心の真実を歌っているのでしょう。

※:「愛国心」と言うより、ラヴェルは「自由・平等・博愛」をモットーとして尊重していたようです。

実はこの時、彼の弟エドワールをはじめ、彼の友人たちは、既に出征していたのでした。

ラヴェルはと言えば、彼は小柄でしかも虚弱体質、前述のように兵役免除ですらあったのですが、何とか入隊するべく奮闘した痛々しくなるほどの姿が、様々な記録からは浮かび上がって来るばかりなのです。

彼は、愛する弟、それに友人たちを差置いて、自分が「兵役免除」という優遇された立場に身を置くことを自らに許せなかったのです。


【おすすめYouTube】
ラヴェル作詩作曲《三つの歌》より第二曲
♪“三羽の美しい天国の鳥たち”♪
(オリジナル)




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2016年3月21日 (月)

ラヴェルの遺言?! - ラヴェル週間 -

ラヴェルの遺言?! - ラヴェル週間 -

今日はラヴェルが第一世界大戦に志願兵として戦地に赴くに当って「遺作のつもりで作曲された」とされる《三重奏曲》:Trio について触れたい思いましたが、その本題に入る前に、前回触れました〈ラ・ヴァルス〉について、もう少し書いて置こうと思います。

♪〈ラ・ヴァルス〉♪


ラヴェルを知る書として私のおすすめの一冊に、これまでにも何度かそこから引用もさせて戴きましたヴァイオリニストのエレーヌ・ジュルダン=モランジュ女史の『ラヴェルと私たち』があります。

以下、『ラヴェルと私たち』より引用太字は高橋が追記)

(《ラ・ヴァルス》について)ラヴェルは語っている「私はこの曲をウィンナ・ワルツの大詰めのようなものとして頭に描いた。それは私の中で、幻想的で宿命的な、渦巻く水流の印象と混り合っている。私はこの〈ラ・ヴァルス〉を1855年ごろの皇帝の宮廷という背景のなかに置いた」(原注:自叙伝スケッチ) 〜p.209

「渦巻く黒雲の間の裂目を通して、ワルツを踊る大勢のカップルがかいま見られる。雲は少しずつ散っていき、旋回する人の群がいっぱいにあふれた大広間が認められる」(原注:プログラム梗概)
 
そしてラヴェルは、この「旋回」のなか、この組織的な渦巻きのなかで、その眩暈の主としてとどまっている。「夢、夢ではあるが、左右均整の妙をきわめ、すべてが行為であり脈略である夢!……そもそもどんないかめしい法則の数々がここで夢を見ているのか。自分ら法則が明瞭な顔の形となった夢、現実の存在と非現実の存在と叡知によって知りうる存在とがミューズの力に従って、いかに溶けあい一つになるかを、人間どもに示そうとする意図において自分ら法則がすべて一致しているという夢を」
(原注:ポール・ヴァレリー『魂と踊り』伊吹武彦訳)〜p.212

『隠れ家、隠れ家、おお、私の隠れ家、おお、「渦巻よ!」
 おお、動きよ、私はお前のなかにいた。すべての物のそとに!』(原注:同書)〜p.213

引用、以上。


●反体制ラヴェル

ジュルダン=モランジュ女史はポール・ヴァレリーを引用して〈ラ・ヴァルス〉の本質を見事に示唆しています。意味深な言葉であると思いますが、これを間違ってもラヴェルの権力志向などと把(とら)えてはならないでしょう。ラヴェルの素顔について知るには、既述の『ラヴェルと私たち』と共に、マニュエル・ロザンタール氏の証言が纏められた『ラヴェル:その素顔と音楽論』がおすすめです。ラヴェルは近代市民としての感覚を持った作曲家でした。何よりも公平であることを重んじ、権力の齎す不条理に対しては公に抗議することも辞さない人であったことは押えておきましょう。第一次大戦時志願兵だったとしても戦争を肯定していた訳ではありませんでしたし、戦中、音楽家の権威スジ(サン=サーンスなど)が持ちかけたドイツ音楽排斥運動(後註参照されたし)にもきっぱりと背を向け、戦後は国からのレジョン・ドヌール勲章を突っぱねた気骨の人でした。

後註:既述の『ラヴェル:その素顔と作品論』の付録「戦地からの手紙」に詳しく、フランス国内においてドイツ音楽を禁止する旨の声明文「フランス音楽を擁護するための国民連合の声明文ーーわが国におけるフランス音楽の保護と外国でのフランス音楽の普及をめざして」の全文と、それとは全く異なる考えのため全く賛同できないという反論のラヴェルの手紙全文が掲載されています。声明文は、今の私たちから見ても酷い内容なのですが、その署名欄には次の氏名が連ねられています。名誉会長として、カミーユ・サン=サーンス、テオドール・デュボア、ギュスターヴ・シャルパンティエ。委員として、ヴァンサン・ダンディ、ザヴィエ・ルルー、シャルル・ルコック、ポール・ムニエ、ルシアン・ミルヴォア、代議士一同、芸術関係の国会議員グループの代表一同。書記として、ジャン・プエイユ。発起人代表として、シャルル・タンルック。
しかし、サン=サーンスについてラヴェルは、一貫して敬意を表していて、彼のオーケストレイションについても「建築学的に堅牢に作られている」と高評価しています。


本題に入ります。そんなラヴェルが、第一次大戦直前に「遺作のつもりで書いた」と言われる《三重奏曲》:Trio です。全4楽章から成りますが、その内の第三楽章“パッサカリア”:Passacaille…

♪III “Passacaille” de 《Trio》♪


全曲はこちらで…
♪《Trio》♪



〈ラ・ヴァルス〉:La Valse に話は戻りますが… ラヴェルの言う「私はこの〈ラ・ヴァルス〉を1855年ごろの皇帝の宮廷という背景のなかに置いた」と言う「1855年ごろの皇帝の宮廷」とは、オーストリア皇后としてエリーザベトが即位した(1854年4月)時期と重なります。『ラヴェルと私たち』の中でジュルダン=モランジュ女史は「ラヴェルは昔のウィーンが特に大好きであった。それは、あの政治体制が軽佻浮薄でありながら、そのなかに宮廷風な礼儀と節度を維持していたからである」とも書いているし、ラヴェル自身「ヨハン・シュトラウスを讃える」とも言っているのですが、実際〈ラ・ヴァルス〉を聴いた後で、果たしてそうした言葉を額縁通りに受取ることが出来るでしょうか?

本ブログ既掲載の《子供と魔法》の記事の時にも書きました、「この作品はまるで私たち現代人のために書かれた作品のようだ」と。私には〈ラ・ヴァルス〉も(残念ながら)極めて現代的主題として解釈されるのです。殊に今に至っては、世界の支配と搾取の構造、その全貌が、世界の誰の前にも、明らかになり得る時代が到来しているのです。
ドビュッシーがオペラ《ペレアスとメリザンド》において、崩壊に向う王制と共に、極めて人間性豊かに(多分に神話的要素に接近しつつも)新しい市民感覚の止揚に成功し得たように、それ以降の新しい潮流の中にラヴェルもまた独自なスタイルで存在していたという訳です。

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♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは春分の日までとの既述でしたが、一日延長いたします(春分の日の振替休日の21日月曜日まで)。

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

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2016年3月19日 (土)

〈ラ・ヴァルス〉 - ラヴェル週間 -

〈ラ・ヴァルス〉 - ラヴェル週間 -

ラヴェルの舞踊詩〈ラ・ヴァルス〉:La Valse について。

既掲載のラヴェルのドキュメント番組の素晴らしさの一つに〈ラ・ヴァルス〉がありました。
映像は、デュトワ指揮のモントリオール管弦楽団の演奏シーンとそれとは別撮りの舞踊のシーンとで構成されていました。正直、バレエの振り付けに対して素晴らしいと思いました。そして全体の映像的構成に対しても、(番組が制作された当時としては)新しい試みであり、その芸術的(+歴史的)意味合いからも「弁証法的に」賞賛に値すると思いました。

♪ラ・ヴァルス♪



●ラヴェルと映画『会議は踊る』

「え〜?!」と思われる方も多いかも知れませんが、私は連想せざるをおえないのです。

何、それ?

映画『会議は踊る』とラヴェルの〈ラ・ヴァルス〉のことです。

そして、映画『会議は踊る』


勿論、《ラ・ヴァルス》はラヴェル独自の表現です。私がここで言いたいのは、彼の感受性、恐らく、第二次世界大戦をも予感した、その感受性です。

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♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは春分の日までとの既述でしたが、一日延長いたします(春分の日の振替休日の21日月曜日まで)。

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

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2016年3月17日 (木)

ラヴェルと私たち - ラヴェル週間 -

ラヴェルと私たち - ラヴェル週間 -

今年3月7日に生誕141周年を迎えたラヴェルの特集です。

前回アップのドキュメンタリーはいかがでしたでしょうか?
凄い出演者陣でした。その中でもマニュエル・ロザンタール氏は、私には余りにも想像通りの人でした(良い意味で)。
おすすめ本:『ラヴェル:その素顔と音楽論』

兎に角演奏家陣が凄い!
モントリオール交響楽団を指揮する若き日のデュトワ氏をはじめ、ギャビー・カザドシュ女史/ピアノ、アリシア・デ・ラローチャ女史/ピアノ、ヴィクトリア・デ・ロス・アンジェルス女史/ソプラノ、クローディン・カールソン女史/メゾ・ソプラノ、ジャン=フィリップ・コラール氏/ピアノ、ピアノトリオ〔コラール,デュメイ,ロデオン各氏〕etc....

惜しむらくは、音楽が大分端折られていたこと。

歌曲集《シェヘラザード》より第一曲“アジア”やオペラ《子供と魔法》に至っては犯罪的とも言える端折方でした。カットする際にフェウドアウトするとかしてカットしたことが明確に判るようにされた方が良心的でしょう。

それでも番組全体としては、ラヴェルの作曲家としての「肖像」はかなり良く描かれていたのではないでしょうか? (因に、同じ制作元で2000年(?)に制作された、ラヴェルの死因にスポットを当てた番組は、余りにも酷かった…!)

《子供と魔法》は子供役に「本物の少年!」が起用されていました。全曲を視聴したいところでした。大抵は女声で、時にはオバサンみたいな子供で興醒めの場合もある《子供と魔法》です。これは貴重な配役によるテイクです。でも、最初の子供の歌の部分が端折られ、子供の暴れ回っての破壊行為の後、ルイ王朝風安楽椅子と肘掛椅子のデュオがすっ飛ばされて、いきなり子供に振子をとられた大時計の歎きの歌のシーンに行ってしまいました。

これを機に、《子供と魔法》全曲をアップしたいと思いネット上を探したのですが、これが無いのです、理想的な《子供と魔法》が…!

♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは春分の日までとの既述でしたが、一日延長いたします(春分の日の振替休日の21日月曜日まで)。

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2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

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