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2016年4月 4日 (月)

オーケストラの魔術師ラヴェル 5 - ラヴェルにとってワルツとは?(つづき) - - ラヴェル週間 -

オーケストラの魔術師ラヴェル 5
- ラヴェルにとってワルツとは?(つづき) - - ラヴェル週間 -

ラヴェルが作曲したワルツは他に、《高雅で感傷的なワルツ》以前の作では、《マ・メール・ロワ》の中の“美女と野獣の対話”があります。《マ・メール・ロワ》は、オリジナルは子供のためのピアノ連弾のための組曲でしたが、これもまたラヴェル自身が書いた台本によるバレエ化のために管弦楽化されました(よく知られたお伽噺※1を基に独自に脚色されている )。バレエでは前奏曲&新曲と各曲の間に間奏が加えられ、且つ、曲順も若干替えられています。「ラヴェルにとってワルツとは?」がテーマでしたが、折角ですので両者全曲を是非共有させて戴きたく思います。…名演です!

※1:シャルル・ペローの童話集


【おすすめYouTube】
《マ・メール・ロワ》
オリジナルピアノ連弾版

1_眠れる森の美女のパヴァーヌ
2_親指小僧
3_パゴダの女王レドロネット
4_美女と野獣の対話
5_妖精の園

マルタ・アルゲリッチ&ラン・ラン/ピアノ連弾


【おすすめYouTube】
《マ・メール・ロワ》
バレエのためのオーケストラ版

前奏曲
第1場_紡ぎ車の踊りと情景
第2場_
眠れる森の美女のパヴァーヌ
第3場_
美女と野獣の対話
第4場_
親指小僧
第5場_パゴダの女王レドロネット
フィナーレ_妖精の園

アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団



ラヴェルのメルヘンチックなファンタジーの世界全開の曲でしたが、この世界は後のファンタジー・リリック《子供と魔法》へと繋がるでしょうし、私はあの少々不道徳的なオペラ《スペインの時》でさえ、大人のメルヘン 大人のファンタジーであると思っています。
そう言えば、今思い出しましたが、《スペインの時》の中にもワルツはありました!

でも今回は最後のオマケに、ラヴェルが書いた最後のワルツであると思われます、私の大好きな《子供と魔法》の中のワルツをアップさせて戴き、この記事を終えようと思います。
それは後半の昆虫の羽音や梟の鳴声や蛙の合唱が響き渡る夜の庭のシーン既掲載記事参照されたし)、蝙蝠の歎きの歌の後から始まる音楽。ラヴェルのピアノ曲《夜のガスパール》の第3曲“スカルボ”を思わせる音形で始まるホルンのソロのメロディの最中、雨蛙たちが少しずつ池の縁に段々一杯に集まって来て、そして皆で踊り始めるその音楽が、テンポの速いワルツなのです。私は子供の頃(前世紀70年代はじめ)、アンセルメ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団のレコード※2で、このオペラに取憑かれたように何度も聴いていましたが、特にこの箇所の音楽には、何故か異常に心躍らされました。その胸のときめきが今でも甦ります(笑)。

※2:現在CDが市販されています。
後註2参照されたし
 

それを僭越ながら、私の編曲によります室内オーケストラ版でお聴き戴きたく思います。



♪《子供と魔法》第2部より“雨蛙のダンス”♪
高橋喜治編曲の室内オーケストラ版

演奏:園田隆一郎指揮 O.E.K.


後註1:《子供と魔法》の中のワルツはこれだけでなく、蜻蛉の歎きの歌もそうでした。楽譜には曲想の標語として“Valse Américaine”(アメリカのワルツ)とあり、ジャズの影響濃厚です。これはいずれ「ラヴェルとジャズ」のテーマで取上げます。

後註2:《子供と魔法》は最初から最後まで通して聴かなければオペラとしてのその良さは解らないと思います。ラヴェルのこのファンタジー・リリック《子供と魔法》は、本当に感動的な作品なのです。是非、全曲を聴いて欲しい! おすすめCD⇒http://goo.gl/Owfg7E


オーケストラ版《マ・メール・ロワ》のリンク先アカウントが削除されてしまったようですので共有先を変更しました。20160520
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