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2016年3月14日 (月)

“Spring has come”

artpocket concert series 1
“Spring has come”

日時▶2016年3月27日(日) 13時半開演(13時開場)
会場▶東京オペラシティ・リサイタルホール
料金▶一般¥4,000
   ジュニア(中学生以下)¥1,000
   artpocket 友の会 ¥2,000
問合▶artpocket company 090-2559-5629
   〈神尾〉kamius.tone@gmail.com

さらに詳しくはこぼれおちる月をご覧ください。

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以上のコンサートで、ピアニストの古関美香さんの演奏で高橋喜治作曲のYAISAMANENAが初演されます。
このYAISAMANENAは古関美香さんの依頼によって新たに書かれました既掲載記事参照)。元々は合唱曲でしたが、その後いろいろな機会にさまざまな演奏形態で自身により編曲或いはリコンポーズされ、今回で version 26 となります。

オリジナルは合唱曲(2打楽器・5風鈴・ハープ・ピアノを伴う混声合唱)でしたが、例えば、2000年の横浜美術館中国文明展併催のひと月の間に毎週30分ずつ催されたロビーコンサートでは毎回異なる編成で5つのヴァリアンテを発表したのですが、その時は開催趣旨に合わせてメロディ自体にも手を加えたりもしました。

現在、オリジナルの前半部分(※1)とversion19でもある(※3)《月巡りの歌》より“9月”(…猿田彦の夢)(※2)の二つを私のYouTubeチャンネルで公開中です。

※3:このversion19は奈良英子さんに献呈されたのですが、“9月”(…猿田彦の夢)としてピアノ曲集《月巡りの歌》に編入される小品となったのには、前述の横浜美術館での仕事の流れから自ずとそうした発想に至った経緯がありました。

その二つの例で、それらの“違い”を聴き比べて戴けます。全く違う曲にも感じられると思われますが、これらは作曲者の中ではちゃんと繋がっています。

※1:合唱団うたおにの皆さんによるオリジナル前半
※2:ピアノニスト奈良英子さんによる《月巡りの歌》に“9月”(…猿田彦の夢)として編入されたversion19
 

でも、今回のヴァージョンは「天の川777」の時(※4)発表されたversion02,や03からそれ程離れてはない感じになっているとは思います… と言うか意識的にそう書いたつもりです。

※4:この「天の川777」については、以下に昔のHP版風の耳の記事から引用しておきます。

以下、引用。

“YAISAMANENA”は1995(平成7)年7月7日に横浜の本牧地区で「北海道と本牧を天の川で結ぶ会」の主催で開催されたイヴェント「天の川777フェスタ」の記念曲として作曲された作品。「自然の豊かな北海道も、都市開発のすすむ本牧も、同じ地球星という共通の空間にあります。/地理的 に離れ環境の違う所で暮らす人々が、平成7年7月7日に『天の川を通し、大空や大自然に対する畏敬の念をあらためて意識しあう。』ことが出来たら素晴らし く、ビルに囲まれた横浜の子供達にも自然を意識させるいい機会だと思う。」(当時の会の計画書からそのまま引用)という会の趣旨に概ね賛同して「新しい七夕の歌を」という要望にも応えて、飯島星とのコンビで(本ブログ註※5)作曲し、その777のラッキーデイに、横浜の本牧のかささぎホールで、中館伸一さんの指揮によるウイングコール(女声合唱団)と かながわフリーダムシンガーズ(男声合唱団)の皆さんによる合同演奏、ソリストに鶴岡恵さんのソプラノ、藤崎啓之さんのバリトン、桜井理恵さんのピアノ、 金田真一さんのパーカッションというまさにVSOP(Very Special One time Performance)による初演がなされたのでした。この会では以上のような理念の基に横浜の本牧地区と北海道の上ノ国町との交流を行いましたが、双 方の子供たちのホームステイや天の川※の公園に飾るレリーフや天の川※の小石などのプレゼント交換なども行われ、今でも交流は続いているようです。

※「天の川」という美しい川が実際にあり、翌月の旧暦の七夕に併せて行われたその川にかかる「天の川橋」の開通式に私は子供たちに同行して行ったのでしたが、その辺のことは機会があればまた書きます。

引用、以上。

本ブログ註※5:訂正。「飯島星とのコンビ」は実際に発表されたヴァージョン02その他では正しいのですが、ほぼ2倍の長さを要する未発表のオリジナルは「飯島星と馬神陽子とのトリオ」が正でした。


●天の川を通し、大空や大自然に対する畏敬の念を…

この一番最初の作曲の契機となった時の会の主旨である「天の川を通し、大空や大自然に対する畏敬の念をあらためて意識しあう」ということは、私の創作行為にとっては今もまったく重要なことなのです。

特に311以降、死と隣合せのような心地の方は決して私だけではないでしょう。

311以降とそれ以前で決定的な違いが私にはありました。それは世界的な領域での支配と搾取の構造への意識です。既にサブブログやツイッターなどで何度も書いてきましたが、311はその支配者が執行した人為的な大災害でした。そうした意識は以前の私に全くなかった訳では決してありませんが、311を契機により鮮明に見えてきたとは言えます。これまで歴代の作曲家たちが独自な方法で触れもしてきたそうした世界像ですが、ここ最近、私なりの観点からとらえ直す時がやって来たのだと感じています、生命の大切さ と共に。

私の作曲にとってこれまで以上に重要なテーマとなっているという訳です。

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