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2016年3月

2016年3月31日 (木)

オーケストラの魔術師ラヴェル 3 - ラヴェル週間 -

オーケストラの魔術師ラヴェル 3 - ラヴェル週間 -

前回に続き、《鏡》より。第4曲“道化師の朝の歌”:Alborada del gracioso のオリジナルとラヴェル自身による管弦楽化。




【おすすめYouTube】
《鏡》より“道化師の朝の歌”
オリジナルピアノ独奏版
ジャン=イヴ・ティボーデ/ピアノ


【おすすめYouTube】
《鏡》より“道化師の朝の歌”
オーケストラ版
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団



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オーケストラの魔術師ラヴェル 2 - ラヴェル週間 -

オーケストラの魔術師ラヴェル 2 - ラヴェル週間 -

ピアノ作品に魅力的な《鏡》:Miroirs があります。ラヴェル30歳の時1904年から1905年にかけて作曲。

【おすすめYouTube】
《鏡》:Miroirs
   (全曲)



この中の第3曲“洋上の小舟”:Une barque sur l'océan と第4曲“道化師の朝の歌”:Alborada del gracioso をオーケストラ用に自ら編曲しています。




【おすすめYouTube】
《鏡》より“洋上の小舟”
オリジナルピアノ独奏版

ジャン=イヴ・ティボーデ/ピアノ


【おすすめYouTube】
《鏡》より“洋上の小舟”
オーケストラ版

クラウディオ・アッバード指揮 ロンドン交響楽団




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オーケストラの魔術師ラヴェル - ラヴェル週間 -

オーケストラの魔術師ラヴェル - ラヴェル週間 -



Lauburu 

ラウブル(バスク十字)



「オーケストラの魔術師」と呼ばれるラヴェルですが、今回からそのオーケストレイションの妙がどんなものか見て行こうと思います。

ラヴェルは自作のピアノ作品の幾つかをオーケストラ用に自ら編曲しています。オーケストラのための《クープランの墓》は、前回の《クープランの墓》オリジナルピアノ独奏版の第2曲“フーガ”と第6曲“トッカータ”を欠いた全4曲で構成されています。即ち第1曲“プレリュード” 第2曲“フォルラーヌ” 第3曲“メヌエット” 第4曲“リゴードン” です。



【おすすめYouTube】
ラヴェル作曲 組曲《クープランの墓》
オーケストラ版



ピエール・ブーレーズ指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

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2016年3月28日 (月)

《クープランの墓》- ラヴェル週間 -

《クープランの墓》- ラヴェル週間 -

前回の話は恐らく、右翼や愚劣と醜悪を極め尽くした今の政権の方々にとっては、「戦争美談」としての利用価値の高い話だったかも知れませんね。でも…

ラヴェルと私たちはラヴェル自身がそうであったように、あなた方に「No!!」(駄目よ!!!)を突付けます。しかも安倍晋三は憲法違反のみならず刑法第77条違反により「死刑」が確定されています。正常に法が機能しているのなら、安倍晋三のような馬鹿者が、次々と人々を殺していける法は、無いのです!!!
 Reflets dans l'eau:戦争法実施は認められない! これ以上安倍の暴走が放置されるということは、少なくとも日本の終りを意味する。

さて、本題に入ります。

ラヴェルは戦場に行きました。トラック運転手として。
戦闘地に医療物資や食料物資を届ける任務です。とても危険な任務でした。何度か死ぬ思いを経験したようですが、赤痢になり、その上、母の死が追討ちをかけ、彼は完全に打ちのめされてしまいます。

以下、Bouquet des Tons Vol.18 の当日プログラムノートから引用させて戴きます。

モーリス・ラヴェル クープランの墓

 「クープランの墓」の最初の僅かなスケッチは1914年ですから、ラヴェルが志願兵として戦場に赴く前に既に計画はあった訳です。しかし完成は、戦争による友人たちの死と病気の母の死を経て精神的にも肉体的にもどん底の状態で軍から仮除隊を受けた後転がり込んだドレフェス婦人(ラヴェルの弟子ロラン=マニュエルの母)宅で成されました。「友人たちは、彼が物も言えないほど茫然自失して、あらゆる同情を拒絶してしまっているのを見出した。自分の感情を全く表に出さず、どのような慰めも受けつけようとしない迷える子の気持ちを、彼らはなんとかして紛らわそうとした。」(ロラン=マニュエル)
 最もラヴェルを打ちのめしたのは母の死でした。ラヴェルは母を崇拝していたようです。彼の母はバスク人でしたので、小さい時から母を通してバスク的なものを吸収して育ちました。友人たちに「ぼくはバスク人だ」と彼が言う時は誇りに満ちていたようです。彼は入隊した年の9月に赤痢に罹りました。兵役を終えて健康も取り戻したら愛する弟と一緒に母のもとで楽しく過ごしたいと病床で考えていました。しかし結局は自分は母に心配かけるだけかけて病気の母の傍にいてやることもせずに戦争に行ってしまったことを強く悔やみました。
「クープランの墓」はラヴェルの「自伝的素描」によれば「18世紀フランスの伝統音楽に対するオマージュ」ということになりますが、一曲一曲は戦死した友人たちの想い出に捧げられていますし、公言はしていないものの母の死への堪え難い思いへの貢ぎ物という意味も内在しているのではないでしょうか。
 実際に聴き比べればクープランの音楽とラヴェルの音楽のその実態はまるで別物であることは明らかです。装飾音の仕方ひとつとってもです。タイトルの「クープラン」とは18世紀フランス伝統音楽の言わば代名詞だったのでしょう。それでも、逸話によればラヴェルは第3曲の“フォルラーヌ”を書くにあたってクープランの同名の“フォルラーヌ”を手慣らしに書き写したということです。ラヴェルは完璧な造形(伝統に則った形式美)の中に思いや感情を解き放ちたかったのです。
 私は第1曲目の“プレリュード”が一番好きです。ラヴェルが遺作のつもりで書いたという「三重奏曲」のあからさまなバスク的リズムや拍子の拍節構造などは影を顰めてはいますが、もっと潜在的に非近代ヨーロッパ的な何かが、単に五音音階的であるとかということではなく、音の形の中にあるような気がしています。「バスク」は他のどの言語とも系統的繋がりのない謎の言語(構造的にアイヌ語に似ているとも言われてます)を話すヨーロッパの先住民ですが、バスクの古い風習の中には例えば日本のお水取りの儀式に似ているものがあるのだそうです。それに、おそらくケルトの影響でしょうが、墓標などに見られる装飾された所謂「バスク十字」。その装飾のない古い元の形は日本の地図などで記されるお寺の印 卍(まんじ)とよく似ています。これは「死」を意味するそうで、意味も同じであると言えます。と言ってもこの曲は決して暗いイメージではなく、爽やかな風にバスク十字的紋様が気持ちよく旋回しているような優しい気持ちを想い起こさせます。
 2曲目の“フーガ”はクープランの時代の形式というよりは、私たちのような音大作曲科を受験する者がフランスのメソードで学ぶ「学習フーガ」の形式に近いものがあります。私たちが学んだメソードはラヴェルの時代には既に確立されていたものなので、このことは、この曲が戦死した友人とラヴェルの青春時代と無縁ではないということなのかも知れません。

引用、以上。

後註:「お寺の印 卍(まんじ)」は「吉祥」を意味するサンスクリット語の頭文字であるそうです。また、バスク十字はバスク語で「ラウブル」:Lauburu といい、その起源は相当古いようです。フランス語の墓を意味する「トンボー」:Tombeau は故人を偲ぶ作品に付けられる「号」のようなものでしょう。



【おすすめYouTube】
ラヴェル作曲 組曲《クープランの墓》
オリジナルピアノ独奏版


ジャン=フィリップ・コラール/ピアノ


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2016年3月26日 (土)

“三羽の美しい天国の鳥たち” - ラヴェル週間 -

高橋喜治編曲によるラヴェルの《子供と魔法》の楽譜PDF無料配信は5日前の21日に終了しましたが、もう少し「ラヴェル週間」は続けます。



“三羽の美しい天国の鳥たち” 
- ラヴェル週間 -


●「志願兵ラヴェル」について

志願だろうが何だろうが、戦争は、それを画策し実現に向け執行した者以外の者は人間以外の動物・自然も含めて、すべて被害者です。とは言え、社会的な同調圧力のようなある種の「空気」に突き動かれされてしまうということもあります。支配者による情報操作(世論誘導)と洗脳によって一般の人たちが動員されてしまうのです。その中のある人たちは支配者の無意識的な共犯者ということにもなりましょう。しかし、想像してみてください。極端に選択肢が狭められ、出征か否かの二者択一を究極的に迫られてしまうような情況を!

私は戦争を完全否定する者ですが、私たちは、そうした過去の時代の情況を、その実相を、冷静に見極める必要があると思います。

1915年、40歳の時、ラヴェルは入隊を自ら志願したのですが、それに関して私は、2006年、室内アンサンブルのBouquet des Tonsのために書下した委嘱新作《ラヴェルの墓》より第一楽章“天国の鳥”と〈クラヴサンのための前奏曲〉(.....木洩れ日)、委嘱編曲 ラヴェルの組曲《クープランの墓》(オリジナルピアノ版全曲)、それにラヴェルの合唱曲《三つの歌》より第二曲“三羽の美しい天国の鳥たち”の編曲が発表されたコンサートの当日プログラムに寄せたノートから、まず、“三羽の美しい天国の鳥たち”のプログラムノートを転載させて戴こうと思います。

以下、引用。(一箇所だけ「、」(点)を訂正追記しました)


モーリス・ラヴェル “三羽の美しい天国の鳥たち”

 

 1914年から1918年にかけて第一次世界大戦が興りましたが、ラヴェルは戦時色が徐々に強まって来る中で、ピアノ三重奏のための「三重奏曲」を遺作のつもりで書き上げました(1914年)。この時ラヴェルは入隊を決意していたのです、既に兵役免除であったにも関わらず。ところが、志願兵として兵役検査を受けますが、体重が足りない 身長が足りない 虚弱体質である などのいろいろな理由でなかなか入隊を許可されません。あげくの果てに友人である大臣ポール・パンルヴェに曲を献呈して、そのコネでなんとか空軍に(飛行士ならば体重が軽くてもOKだろうという思い込みから)入隊を許可されるように謀るのでした。その曲がこの無伴奏混声合唱のための「三つの歌」第2曲の “三羽の美しい天国の鳥たち”(1915年2月完成)なのです。詩はラヴェル自身が書いています。

 結局のところ空軍は叶わず、やっとのことで1915年3月14日にトラック運転手として入隊し、1917年6月の仮除隊まで戦地に赴くこととなったのです。

 私はこの執拗なまでの志願に対して疑問を感じていたのですが、今回、フルートの齊藤佐智江さんにお願いしてラヴェルが書いたこの曲の詩を新たに訳して頂いたのですが、それを読んで一瞬にして(一瞬でしたが)その謎が解けたような気がしました。



三羽の美しい天国の鳥たち

 

三羽の美しい天国の鳥たち

  (私の大切な友は、戦場にひとり発ち)

ここを通って行った、三羽の美しい天国の鳥たち


一羽は、空よりも青く

  (私の大切な友は、戦場に赴く)

二羽めは、雪のように白く

三羽めは、あざやかに赤く


「美しい天国の小鳥たち

     (私の大切な友は戦場へ発ち) 

 美しい天国の小鳥たち 

 ここから何を運んで行くの?」


「私は紺碧のまなざしを届けます

     (戦場に行ったのですね、君の大切な友)」

「雪のように美しい額に、私はいまもなお清らかなキスをしなければ...

  天国の赤い鳥

    (私の大切な友は、戦地にひとり)

  天国の赤い鳥  何を運んで行くの?」


「深紅の美しい心

     (君の大切な友は戦場に...)」

「ああ! 私の心が凍てついてゆく

   どうか持っていっておくれ、私のこの心も」


~「Bouquet des Tons Vol.18」当日プログラムノートから 061108
  参考文献

 

引用、以上。© Copyright by Sachie Saitoh


この時はBouquet des Tonsのフランス語が堪能な齊藤さんにラヴェルの詩の訳をお願いしたのでしたが、以下に原語も掲載して置きます。



Trois beaux oiseaux du Paradis


Trois beaux oiseaux du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Trois beaux oiseaux du Paradis
Ont passé par ici.

Le premier était plus bleu que ciel,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Le second était couleur de neige,
Le troisième rouge vermeil.

"Beaux oiselets du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Beaux oiselets du Paradis,
Qu'apportez par ici?"

"J'apporte un regard couleur d'azur.
(Ton ami z'il est à la guerre)"
"Et moi, sur beau front couleur de neige,
Un baiser dois mettre, encore plus pur"

"Oiseau vermeil du Paradis,
(Mon ami z'il est à la guerre)
Oiseau vermeil du Paradis,
Que portez-vous ainsi?"

"Un joli cœur tout cramoisi ...
(Ton ami z'il est à la guerre)"
"Ah! je sens mon cœur qui froidit ...
Emportez-le aussi".


二連目では、bleu(青) neige(白) rouge(赤) ー と、フランス国旗の三色で愛国心をちらつかせているようにも思えますが(※)、肝腎なのは、「大切な友」がひとり戦地に在ることへの切々な想いが歌われていることでしょう。これはラヴェルの心の真実を歌っているのでしょう。

※:「愛国心」と言うより、ラヴェルは「自由・平等・博愛」をモットーとして尊重していたようです。

実はこの時、彼の弟エドワールをはじめ、彼の友人たちは、既に出征していたのでした。

ラヴェルはと言えば、彼は小柄でしかも虚弱体質、前述のように兵役免除ですらあったのですが、何とか入隊するべく奮闘した痛々しくなるほどの姿が、様々な記録からは浮かび上がって来るばかりなのです。

彼は、愛する弟、それに友人たちを差置いて、自分が「兵役免除」という優遇された立場に身を置くことを自らに許せなかったのです。


【おすすめYouTube】
ラヴェル作詩作曲《三つの歌》より第二曲
♪“三羽の美しい天国の鳥たち”♪
(オリジナル)




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2016年3月21日 (月)

ラヴェルの遺言?! - ラヴェル週間 -

ラヴェルの遺言?! - ラヴェル週間 -

今日はラヴェルが第一世界大戦に志願兵として戦地に赴くに当って「遺作のつもりで作曲された」とされる《三重奏曲》:Trio について触れたい思いましたが、その本題に入る前に、前回触れました〈ラ・ヴァルス〉について、もう少し書いて置こうと思います。

♪〈ラ・ヴァルス〉♪


ラヴェルを知る書として私のおすすめの一冊に、これまでにも何度かそこから引用もさせて戴きましたヴァイオリニストのエレーヌ・ジュルダン=モランジュ女史の『ラヴェルと私たち』があります。

以下、『ラヴェルと私たち』より引用太字は高橋が追記)

(《ラ・ヴァルス》について)ラヴェルは語っている「私はこの曲をウィンナ・ワルツの大詰めのようなものとして頭に描いた。それは私の中で、幻想的で宿命的な、渦巻く水流の印象と混り合っている。私はこの〈ラ・ヴァルス〉を1855年ごろの皇帝の宮廷という背景のなかに置いた」(原注:自叙伝スケッチ) 〜p.209

「渦巻く黒雲の間の裂目を通して、ワルツを踊る大勢のカップルがかいま見られる。雲は少しずつ散っていき、旋回する人の群がいっぱいにあふれた大広間が認められる」(原注:プログラム梗概)
 
そしてラヴェルは、この「旋回」のなか、この組織的な渦巻きのなかで、その眩暈の主としてとどまっている。「夢、夢ではあるが、左右均整の妙をきわめ、すべてが行為であり脈略である夢!……そもそもどんないかめしい法則の数々がここで夢を見ているのか。自分ら法則が明瞭な顔の形となった夢、現実の存在と非現実の存在と叡知によって知りうる存在とがミューズの力に従って、いかに溶けあい一つになるかを、人間どもに示そうとする意図において自分ら法則がすべて一致しているという夢を」
(原注:ポール・ヴァレリー『魂と踊り』伊吹武彦訳)〜p.212

『隠れ家、隠れ家、おお、私の隠れ家、おお、「渦巻よ!」
 おお、動きよ、私はお前のなかにいた。すべての物のそとに!』(原注:同書)〜p.213

引用、以上。


●反体制ラヴェル

ジュルダン=モランジュ女史はポール・ヴァレリーを引用して〈ラ・ヴァルス〉の本質を見事に示唆しています。意味深な言葉であると思いますが、これを間違ってもラヴェルの権力志向などと把(とら)えてはならないでしょう。ラヴェルの素顔について知るには、既述の『ラヴェルと私たち』と共に、マニュエル・ロザンタール氏の証言が纏められた『ラヴェル:その素顔と音楽論』がおすすめです。ラヴェルは近代市民としての感覚を持った作曲家でした。何よりも公平であることを重んじ、権力の齎す不条理に対しては公に抗議することも辞さない人であったことは押えておきましょう。第一次大戦時志願兵だったとしても戦争を肯定していた訳ではありませんでしたし、戦中、音楽家の権威スジ(サン=サーンスなど)が持ちかけたドイツ音楽排斥運動(後註参照されたし)にもきっぱりと背を向け、戦後は国からのレジョン・ドヌール勲章を突っぱねた気骨の人でした。

後註:既述の『ラヴェル:その素顔と作品論』の付録「戦地からの手紙」に詳しく、フランス国内においてドイツ音楽を禁止する旨の声明文「フランス音楽を擁護するための国民連合の声明文ーーわが国におけるフランス音楽の保護と外国でのフランス音楽の普及をめざして」の全文と、それとは全く異なる考えのため全く賛同できないという反論のラヴェルの手紙全文が掲載されています。声明文は、今の私たちから見ても酷い内容なのですが、その署名欄には次の氏名が連ねられています。名誉会長として、カミーユ・サン=サーンス、テオドール・デュボア、ギュスターヴ・シャルパンティエ。委員として、ヴァンサン・ダンディ、ザヴィエ・ルルー、シャルル・ルコック、ポール・ムニエ、ルシアン・ミルヴォア、代議士一同、芸術関係の国会議員グループの代表一同。書記として、ジャン・プエイユ。発起人代表として、シャルル・タンルック。
しかし、サン=サーンスについてラヴェルは、一貫して敬意を表していて、彼のオーケストレイションについても「建築学的に堅牢に作られている」と高評価しています。


本題に入ります。そんなラヴェルが、第一次大戦直前に「遺作のつもりで書いた」と言われる《三重奏曲》:Trio です。全4楽章から成りますが、その内の第三楽章“パッサカリア”:Passacaille…

♪III “Passacaille” de 《Trio》♪


全曲はこちらで…
♪《Trio》♪



〈ラ・ヴァルス〉:La Valse に話は戻りますが… ラヴェルの言う「私はこの〈ラ・ヴァルス〉を1855年ごろの皇帝の宮廷という背景のなかに置いた」と言う「1855年ごろの皇帝の宮廷」とは、オーストリア皇后としてエリーザベトが即位した(1854年4月)時期と重なります。『ラヴェルと私たち』の中でジュルダン=モランジュ女史は「ラヴェルは昔のウィーンが特に大好きであった。それは、あの政治体制が軽佻浮薄でありながら、そのなかに宮廷風な礼儀と節度を維持していたからである」とも書いているし、ラヴェル自身「ヨハン・シュトラウスを讃える」とも言っているのですが、実際〈ラ・ヴァルス〉を聴いた後で、果たしてそうした言葉を額縁通りに受取ることが出来るでしょうか?

本ブログ既掲載の《子供と魔法》の記事の時にも書きました、「この作品はまるで私たち現代人のために書かれた作品のようだ」と。私には〈ラ・ヴァルス〉も(残念ながら)極めて現代的主題として解釈されるのです。殊に今に至っては、世界の支配と搾取の構造、その全貌が、世界の誰の前にも、明らかになり得る時代が到来しているのです。
ドビュッシーがオペラ《ペレアスとメリザンド》において、崩壊に向う王制と共に、極めて人間性豊かに(多分に神話的要素に接近しつつも)新しい市民感覚の止揚に成功し得たように、それ以降の新しい潮流の中にラヴェルもまた独自なスタイルで存在していたという訳です。

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♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは春分の日までとの既述でしたが、一日延長いたします(春分の日の振替休日の21日月曜日まで)。

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

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2016年3月19日 (土)

〈ラ・ヴァルス〉 - ラヴェル週間 -

〈ラ・ヴァルス〉 - ラヴェル週間 -

ラヴェルの舞踊詩〈ラ・ヴァルス〉:La Valse について。

既掲載のラヴェルのドキュメント番組の素晴らしさの一つに〈ラ・ヴァルス〉がありました。
映像は、デュトワ指揮のモントリオール管弦楽団の演奏シーンとそれとは別撮りの舞踊のシーンとで構成されていました。正直、バレエの振り付けに対して素晴らしいと思いました。そして全体の映像的構成に対しても、(番組が制作された当時としては)新しい試みであり、その芸術的(+歴史的)意味合いからも「弁証法的に」賞賛に値すると思いました。

♪ラ・ヴァルス♪



●ラヴェルと映画『会議は踊る』

「え〜?!」と思われる方も多いかも知れませんが、私は連想せざるをおえないのです。

何、それ?

映画『会議は踊る』とラヴェルの〈ラ・ヴァルス〉のことです。

そして、映画『会議は踊る』


勿論、《ラ・ヴァルス》はラヴェル独自の表現です。私がここで言いたいのは、彼の感受性、恐らく、第二次世界大戦をも予感した、その感受性です。

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♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは春分の日までとの既述でしたが、一日延長いたします(春分の日の振替休日の21日月曜日まで)。

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

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2016年3月17日 (木)

ラヴェルと私たち - ラヴェル週間 -

ラヴェルと私たち - ラヴェル週間 -

今年3月7日に生誕141周年を迎えたラヴェルの特集です。

前回アップのドキュメンタリーはいかがでしたでしょうか?
凄い出演者陣でした。その中でもマニュエル・ロザンタール氏は、私には余りにも想像通りの人でした(良い意味で)。
おすすめ本:『ラヴェル:その素顔と音楽論』

兎に角演奏家陣が凄い!
モントリオール交響楽団を指揮する若き日のデュトワ氏をはじめ、ギャビー・カザドシュ女史/ピアノ、アリシア・デ・ラローチャ女史/ピアノ、ヴィクトリア・デ・ロス・アンジェルス女史/ソプラノ、クローディン・カールソン女史/メゾ・ソプラノ、ジャン=フィリップ・コラール氏/ピアノ、ピアノトリオ〔コラール,デュメイ,ロデオン各氏〕etc....

惜しむらくは、音楽が大分端折られていたこと。

歌曲集《シェヘラザード》より第一曲“アジア”やオペラ《子供と魔法》に至っては犯罪的とも言える端折方でした。カットする際にフェウドアウトするとかしてカットしたことが明確に判るようにされた方が良心的でしょう。

それでも番組全体としては、ラヴェルの作曲家としての「肖像」はかなり良く描かれていたのではないでしょうか? (因に、同じ制作元で2000年(?)に制作された、ラヴェルの死因にスポットを当てた番組は、余りにも酷かった…!)

《子供と魔法》は子供役に「本物の少年!」が起用されていました。全曲を視聴したいところでした。大抵は女声で、時にはオバサンみたいな子供で興醒めの場合もある《子供と魔法》です。これは貴重な配役によるテイクです。でも、最初の子供の歌の部分が端折られ、子供の暴れ回っての破壊行為の後、ルイ王朝風安楽椅子と肘掛椅子のデュオがすっ飛ばされて、いきなり子供に振子をとられた大時計の歎きの歌のシーンに行ってしまいました。

これを機に、《子供と魔法》全曲をアップしたいと思いネット上を探したのですが、これが無いのです、理想的な《子供と魔法》が…!

♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは春分の日までとの既述でしたが、一日延長いたします(春分の日の振替休日の21日月曜日まで)。

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

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2016年3月14日 (月)

“Spring has come”

artpocket concert series 1
“Spring has come”

日時▶2016年3月27日(日) 13時半開演(13時開場)
会場▶東京オペラシティ・リサイタルホール
料金▶一般¥4,000
   ジュニア(中学生以下)¥1,000
   artpocket 友の会 ¥2,000
問合▶artpocket company 090-2559-5629
   〈神尾〉kamius.tone@gmail.com

さらに詳しくはこぼれおちる月をご覧ください。

20160327operacitya_2



以上のコンサートで、ピアニストの古関美香さんの演奏で高橋喜治作曲のYAISAMANENAが初演されます。
このYAISAMANENAは古関美香さんの依頼によって新たに書かれました既掲載記事参照)。元々は合唱曲でしたが、その後いろいろな機会にさまざまな演奏形態で自身により編曲或いはリコンポーズされ、今回で version 26 となります。

オリジナルは合唱曲(2打楽器・5風鈴・ハープ・ピアノを伴う混声合唱)でしたが、例えば、2000年の横浜美術館中国文明展併催のひと月の間に毎週30分ずつ催されたロビーコンサートでは毎回異なる編成で5つのヴァリアンテを発表したのですが、その時は開催趣旨に合わせてメロディ自体にも手を加えたりもしました。

現在、オリジナルの前半部分(※1)とversion19でもある(※3)《月巡りの歌》より“9月”(…猿田彦の夢)(※2)の二つを私のYouTubeチャンネルで公開中です。

※3:このversion19は奈良英子さんに献呈されたのですが、“9月”(…猿田彦の夢)としてピアノ曲集《月巡りの歌》に編入される小品となったのには、前述の横浜美術館での仕事の流れから自ずとそうした発想に至った経緯がありました。

その二つの例で、それらの“違い”を聴き比べて戴けます。全く違う曲にも感じられると思われますが、これらは作曲者の中ではちゃんと繋がっています。

※1:合唱団うたおにの皆さんによるオリジナル前半
※2:ピアノニスト奈良英子さんによる《月巡りの歌》に“9月”(…猿田彦の夢)として編入されたversion19
 

でも、今回のヴァージョンは「天の川777」の時(※4)発表されたversion02,や03からそれ程離れてはない感じになっているとは思います… と言うか意識的にそう書いたつもりです。

※4:この「天の川777」については、以下に昔のHP版風の耳の記事から引用しておきます。

以下、引用。

“YAISAMANENA”は1995(平成7)年7月7日に横浜の本牧地区で「北海道と本牧を天の川で結ぶ会」の主催で開催されたイヴェント「天の川777フェスタ」の記念曲として作曲された作品。「自然の豊かな北海道も、都市開発のすすむ本牧も、同じ地球星という共通の空間にあります。/地理的 に離れ環境の違う所で暮らす人々が、平成7年7月7日に『天の川を通し、大空や大自然に対する畏敬の念をあらためて意識しあう。』ことが出来たら素晴らし く、ビルに囲まれた横浜の子供達にも自然を意識させるいい機会だと思う。」(当時の会の計画書からそのまま引用)という会の趣旨に概ね賛同して「新しい七夕の歌を」という要望にも応えて、飯島星とのコンビで(本ブログ註※5)作曲し、その777のラッキーデイに、横浜の本牧のかささぎホールで、中館伸一さんの指揮によるウイングコール(女声合唱団)と かながわフリーダムシンガーズ(男声合唱団)の皆さんによる合同演奏、ソリストに鶴岡恵さんのソプラノ、藤崎啓之さんのバリトン、桜井理恵さんのピアノ、 金田真一さんのパーカッションというまさにVSOP(Very Special One time Performance)による初演がなされたのでした。この会では以上のような理念の基に横浜の本牧地区と北海道の上ノ国町との交流を行いましたが、双 方の子供たちのホームステイや天の川※の公園に飾るレリーフや天の川※の小石などのプレゼント交換なども行われ、今でも交流は続いているようです。

※「天の川」という美しい川が実際にあり、翌月の旧暦の七夕に併せて行われたその川にかかる「天の川橋」の開通式に私は子供たちに同行して行ったのでしたが、その辺のことは機会があればまた書きます。

引用、以上。

本ブログ註※5:訂正。「飯島星とのコンビ」は実際に発表されたヴァージョン02その他では正しいのですが、ほぼ2倍の長さを要する未発表のオリジナルは「飯島星と馬神陽子とのトリオ」が正でした。


●天の川を通し、大空や大自然に対する畏敬の念を…

この一番最初の作曲の契機となった時の会の主旨である「天の川を通し、大空や大自然に対する畏敬の念をあらためて意識しあう」ということは、私の創作行為にとっては今もまったく重要なことなのです。

特に311以降、死と隣合せのような心地の方は決して私だけではないでしょう。

311以降とそれ以前で決定的な違いが私にはありました。それは世界的な領域での支配と搾取の構造への意識です。既にサブブログやツイッターなどで何度も書いてきましたが、311はその支配者が執行した人為的な大災害でした。そうした意識は以前の私に全くなかった訳では決してありませんが、311を契機により鮮明に見えてきたとは言えます。これまで歴代の作曲家たちが独自な方法で触れもしてきたそうした世界像ですが、ここ最近、私なりの観点からとらえ直す時がやって来たのだと感じています、生命の大切さ と共に。

私の作曲にとってこれまで以上に重要なテーマとなっているという訳です。

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2016年3月12日 (土)

ラヴェルの肖像 - ラヴェル週間 -

今年3月7日に生誕141年を迎えたラヴェル。記念のシリーズとして「ラヴェル週間」を実施中。


1 おすすめYouTube


モリス・ラヴェルの肖像(全4話)
こちらのYouTubeのサイトに跳んで視られた方が良いかも知れません


2 試聴&楽譜PDF

♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは来る春分の日まで【訂正】振替休日の21日(月曜日)までの公開です。 

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。


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2016年3月10日 (木)

Le Belvédère (ル・ベルヴェデール) - ラヴェル週間 -

Le Belvédère (ル・ベルヴェデール) - ラヴェル週間 -

前回に引続き、ラヴェルが晩年を過したモンフォール・ラモリーの話題です。

まずはおすすめYouTubeから。今回はBBC制作のもの。



♪ラヴェルのファンタジー・リリック《子供と魔法》

 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容 (コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。 PDFは来る春分の日まで【訂正】振替休日の21日(月曜日)までの公開です。 

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。

 

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2016年3月 9日 (水)

ラヴェルの世界 - ラヴェル週間 -

一昨日生誕141年を迎えたラヴェル。
その記念として「ラヴェル週間」なるものを独自に実施中です。


その1 室内オーケストラ版《子供と魔法》
 嘗てびわ湖ホールさんの委嘱により室内オーケストラ用に編曲しましたことから、このブログ「風の耳」にてラヴェルのオペラ《子供と魔法》の内容(コレットの台本和訳)の一部をご紹介しましたが、そこにオーディオ(MP3TUBE)を添え、且つその箇所に当る私の編曲版楽譜PDFを公開しました。PDFは来る春分の日まで【訂正】振替休日(21日月曜日)までの公開です。 

台本及び楽譜PDFと併せ試聴が出来るページ  

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。館脇さん並びに関係者の皆さんに感謝申上げます。


その2 ラヴェルの世界
 ラヴェルと親しかった(…と言うか、実はラヴェルは彼女に求婚さえしていた。しかし彼女には既に決まった人がいたので丁重に断られたということです※)ヴァイオリニスト、エレーヌ・ジュルダン=モランジュ女史の著書『ラヴェルと私たち』から、ラヴェルが《子供と魔法》を作曲するに当って、彼の住処に隣接したモンフォール・ラモリーの森を散策しながら着想を得たのではないかということが想像出来るのですが、そうしたラヴェルの創造を支えた環境を窺い知ることが出来るYouTube(フィルハーモニア管弦楽団)を見つけましたので、以下に共有させて戴きます。

※ラヴェルに師事し友人でもあったマニュエル・ロザンタールの証言。出典:『ラヴェル:その素顔と作品論』

【YouTube】Ravel's World



本ブログ「風の耳」でのカテゴリー:ラヴェル:《子供と魔法》

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2016年3月 6日 (日)

ラヴェル週間 〜子供と魔法〜

明日生誕141年を迎えるラヴェル。これを機に、「ラヴェル週間」として、嘗て私が室内オーケストラ用に編曲しましたラヴェルのオペラ《子供と魔法》の音源(限定公開MP3TUBE)とそれに併せての楽譜PDFを春分の日(今月20日日曜日)まで【訂正】21日月曜日まで一部を無料公開いたします。 
以前に本ブログにて数回に亙りラヴェルの《子供と魔法》に関する記事を掲載しましたが、そこでの台本の日本語訳に合わせた音源を追加しましたので、台本を読みながら、或いはフル・スコアを読みながらのご試聴が可能です。ご興味ある方は是非この機会にお楽しみくださいましたら幸です。


◆新たにオーディオを追加したラヴェルの《子供と魔法》に関する既掲載記事一覧
 (日付順ではなく、曲の流れに沿った順に上から記しました)

2013年5月19日(日)
ラヴェル:《子供と魔法》「羊飼いさんたち、さようなら」

2013年5月1日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「貴女は薔薇の心」

2013年5月29日(水)
ラヴェル:《子供と魔法》「嗚呼、おまえに会えてなんて嬉しいのだろう、庭よ!」

尚、音源はびわ湖ホールの館脇昭さんより戴きました金沢公演ライヴ録音のCDよりの抜粋です。この場をお借りし館脇さんと関係者の皆さんに感謝申上げます。

カテゴリー:ラヴェル:《子供と魔法》





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2016年3月 3日 (木)

《ポール・クローデルの『百扇帖』による二重奏詩》よりⅠ“白牡丹 薔薇 藤” YouTube公開!

《ポール・クローデルの『百扇帖』による二重奏詩》より
 Ⅰ“白牡丹 薔薇 藤” YouTube公開!

2010年ローラン・テシュネ氏委嘱の、オルガンとチェンバロのための作品の一部のMP3ファイルをYouTubeにアップしました。


この箇所の楽譜PDFも公開中です。⇨高橋喜治作品 楽譜PDFの無料配信

YouTubeですが、本ブログから個別のコンテンツには正常にアクセスされるようですが、何故かYouTubeアカウントのトップページにアクセスすると、「このチャンネルにはコンテンツがありません」と嘘の表示が出てしまいます。ちゃんと公開設定されたMP3が存在しているのですが…。
【追記:今日なおってました(20160304)】

この《ポール・クローデルの『百扇帖』による二重奏詩》は、このⅠの楽章の後にⅡとⅢの楽章が続くのですが、最後の方は大幅に改訂したいと考えていました。

YouTubeで公開したⅠの部分に相当するポール・クローデルの詩(原語)を以下に掲載します。

Au cœur de la pivoine
ce n’est pas une couleur mais le
souvenir d’une couleur
ce n’est pas une odeur mais le
souvenir d’une odeur

Tu m’appelles la Rose
dit la Rose
mais si tu savais mon vrai nom je
m’effeuillerais aussitôt

Glycines Il n’y aura jamais
assez de fleurs pour nous
empêcher de comprendre ce
solide de nœud de serpents

〜Cent Phrases pour Eventails de Paul Claudel

和訳(ローラン・マブソン氏)は既掲載記事にありますのでご参照戴けましたら幸です。

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