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2013年4月30日 (火)

魂あるものたちの歎きの歌を聴け! または 一輪の薔薇へ…

一昨日びわ湖ホールでの《子どもと魔法》の本番を終えました。いろいろありましたが些細なことはよしとして、本質的なことだけを書きたいと思います。
既掲載記事で「この作品はまるで私たち現代人のために書かれた作品のようだ」と私は書きましたが、岩田達宗さんの新しい演出によってそれを一層実感できました。一昨日のオペラは、過酷な現在(いま)を生きる人たちへのメッセージになっていたと私は思いました。

何が「過酷」かって、別の「子ども」は未だ悪戯を止めないようですし、一般の人達でさえ、努力すればするほどそれに加担せざるをえないような嫌な状況は益々増してくるばかりなのですから。加担によるその結果はブーメランのように返ってくるので自殺行為に他ならないのに...。これほど辛いものもないでしょう。

一刻も早くそこから脱出することだけが救いであるかのようにも感じられますが、いったい何処へ逃げればいいのでしょうか?

もはやどこにも逃げるところなどないのです。
それでも、内部から外部への変化だけが.....

以下引用。

 この内部にふさわしい外部は
 どこにあるのか? どんな痛みの上に
 この布は当てられるのか。
 どんな空が、このなかに、
 この開いたばらの、
 この屈託のない花々の
 内海のなかに映っているのか。ごらん、
 ばらはみなほどけかかり、ほどけた
 空間にやすらう、ふるえる手が触れたなら
 花びらがこぼれてしまうのではないかとおそれつつ。
 ばらはみずからを支えることが
 できない。多くのばらはいっぱいにあふれ、
 内部空間から昼の空間へと
 あふれ出ていく。昼の空間は
 ますますみなぎりつつまとまっていく。
 そしてついに、夏全体が一つの
 部屋になる。夢の中の一つの部屋に。

           ばらの内部(~『リルケ詩集』神品芳夫 訳)

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子どもと魔法@金沢(5月3日於石川県立音楽堂)のご案内はこちら

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