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2012年6月 3日 (日)

大坂寛 写真展「Syzygy」 9日(土)まで

Syzygy2012_2 ←(C)Hiroshi Osaka / Syzygy #32 1984(下記リンク先より拝借)

嘗て、イタリア在住のテノール歌手ダルタニャン・ホニオ氏の来日公演に編曲で関わらせて頂いたことがあったのですが、その時のとても印象的なチラシの写真を撮られた方が、国際的フォトグラファーである大坂寛さんで、私には奇遇だったのですが、以前、大坂さんから何点もの樹々の写真を撮影時のエピソードと伴に見せて頂けた言葉に尽せぬ忘れられない幸運な体験があり、今回の写真展も、出かける前から、特別な想いを、私は抱いているのです。
その時の樹々の写真は、それ自体で美しく、心に残るものなのですが、決してそれが完成作品ではないのでした。大坂さんは、そこから更に独自の手法を凝らして(素人の私には未知の様々な加工を施して)作品に仕上げていく訳なのですが、そうしてでき上がった作品は、鑑賞後、けっして「写真を観た」という感じはしなくて、絵画や音楽などの芸術作品を鑑賞したのと全く変わらない濃密な余韻に浸っている自分をそこに見出すのです。

51r3pendoil_sl500_aa300_ 今回の企画とは別の話ですが、花を題材とした〈ボタニック・ハート〉に描かれた花は、最早観賞される「花」なのではなく、そこに生きて、呼吸し、鼓動までもが聴こえてくるような、薫り立ついきものとしての花だ。そのいのちの企みまでもが、胸の奥に棘のように刺さり、観る者を捕えつつ、傷つけもする..... そんな花でした。

今回の写真展のタイトルになっている〈Syzygy〉とは、氏が1985年に日本写真家協会新人賞を受賞されたヌードシリーズのタイトル。
以下、解題その他を案内状より引用します。

天文学の日食、月食など一つに重なるの意味をなし、背中同士張り付く三種類の人間が切り離され、対になる片割れの分身を探し求め合うというギリシャ神話から、似ているものとしか心通い合えぬという心理学的な意味合いも含まれる。僕の若い時代のその時々に惑いながら、己の根底にある可能性をこのモデルを対に想い探り綴った作品です。 今回、当時の印画紙で焼いたヴィンテージとニュープリントも含め展示いたします。

引用、以上。

今月9日まで開催中(日・月は休館)。12時から18時まで。
会場は、ギャラリー イーエム西麻布
     106-0031東京都港区西麻布4-17-10
     Tel 03-3407-5075  Fax 03-3407-5180
     http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em

大坂寛 写真展「Syzygy」|Gallery EM nishiazabu |IMA ONLINE

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