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2011年7月 5日 (火)

「原発は差別の象徴だ」(さらにリンク追加)

玄海原発が再稼働されてしまう(ニュース参照)。 原発は「悪いこと」なのだという自覚がないのだろうか(まさに核=青江下坂である。お家の宝刀は、それを手にした者と周囲の者たちに災いを齎す魔剣)。一度事故を起こせば人々や自然界に幾世代にも亙り多大な災いを齎す。犠牲者が「自分の肉親だとしたら」と想像すれば、とても許せないのが人情というものだと思うのだが...。それでも稼働?! (これにはいろいろ理由がありそうです。植草先生のブログ、下記おすすめブログご参照ください)
しかも原発は元々その導入の動機が国家犯罪という巨悪に彩られ(既掲載記事参照)、尚且つ、所謂「原子力村」とは、被曝労働者(既掲載記事参照)への恐ろしい人権侵害の上に築き上げられた悍しい巨塔バベルだ(事故後の人々が放射能の危険性を巡って引裂かれていく社会状況を見ても、この喩えは的を射ていると思う)。

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 「あらゆるものが つながっている」(※)

また、この問題この被害は日本だけのことに止(とど)まらない。
事故後の放射能汚染被害のことだけでもない。ウランの採掘の時点から既に大きな問題を孕んでいた。以下はおすすめYouTubeから。

スリーマイル島の事故以前の話。アメリカ先住民ナバホの居留地の「ウランのサウジアラビア」と呼ばれたウラン鉱山。ウラン鉱山は発破で砕かれる。その粉塵を労働者たちは吸込む。家へ帰ると、汚れた夫の服を妻が叩き、舞上る粉塵を妻が吸込む。子供も吸込む。そうしてみんな被曝していき、夫と妻は肺癌に、子供は骨癌に...。

●ナバホの草の根民主運動の勝利

スリーマイル事故後、鉱山会社は撤退したが、その後、ハイドロリソース社によるインシチュ・リーチング法という実験的手法での採掘が行われようとする。地下の帯水層からポンプで汲み上げた水に酸素と重炭酸ナトリウムを注入してウラン鉱石からウランを溶かし出す方法。

ハイドロリソース社社長は「井戸を掘って水を汲上げるポンプが鉱山労働者の役目を果たす。人が地下に潜るわけではないので安全だ。汲上げた水に酸素と重炭酸ナトリウムを注入してその水を再び地下に注入する」と説明する。情報提供団体代表の話「そうするとウランは10万倍にも濃縮され、天然の地下水が猛毒入りのスープになる」。社長は「水は地下に設置する容器に入れるから安全だ」。団体代表「その容器からもし漏れたら(そのすぐ隣のいのちの水源の)水は飲めなくなる」。

ブッシュ政権はハイドロリソース社に年間1千万ドルの補助金を支給することをエネルギー法案に盛込む。会社の従業員はなんとたったの二人。

ナバホの夫婦の夫「自分の家の近くで起きたとしたらどう思うか?」。医師は「人種差別が環境破壊に結びついている」と説明。

ナバホ夫婦の夫「トウモロコシの花粉とウランは見ためがそっくり。しかしトウモロコシは自然の恵みだが、ウランは誤って手をつけると破滅に至る」。

ナバホ夫婦は仲間と共に、ついに、提訴に踏切る。そして企業のウラン採掘を阻止。ナバホ婦人「この10年間粘り強く草の根の運動を続け鉱山の再開をくいとめてきた」。

医師の話「ここはアメリカでも最も収入の少ない地域のひとつ。住民のほとんどが英語を話さない。電話のない家も多く政治家と電話で話すことも出来ない。そうした地域の住民が、ウラン産業、原子力産業を阻止している。草の根の民主主義が勝利を収めている」。

●「原発は差別の象徴だ」

以上の中の医師の言葉にもあるように、原発は元々差別に基づいている。小出裕章先生の著書『原発のウソ』(扶桑社新書2011年刊)のまえがき〜起きてしまった過去は変えられないが、未来は変えられる〜冒頭にはこうある。以下引用。途中の註の米印は筆者。

私はかつて原子力に夢を持ち、研究に足を踏み入れた人間です。でも、原子力のことを学んでその危険性を知り、自分の考えを180度変えました。「原発は差別の象徴だ」と思ったのです(※1)。 原子力のメリットは電気を起こすこと。しかし「たかが電気」でしかありません。そんなものより、人間の命や子どもたちの未来の方がずっと大事です。メリットよりもリスクの方がずっと大きいのです。しかも、私たちは原子力以外にエネルギーを得る選択肢をたくさん持っています(※2)。

引用以上。

※1 別のところで「福島原発は東京の人たちが使う電気なのに原発は福島。安全なら何故東京に作らないのか。危険を地方に押付けている」という点で差別であると小出先生は仰っている。

※2 今すぐに全ての原発を止めたとしても稼働していない火力発電所を稼働することで東電が発表しているような「夏場の電気不足」は防げるという。(このことはこのブログ上で紹介した小出裕章先生のいくつかのご講演の中で図解資料で示されていましたし、広瀬隆さんや田中優さん関連の番組の中でもそれぞれの方が解説されています。併せてご参照くだされば幸です。)

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広瀬隆氏自家発電6000万kw・送電線の解放が原発廃止への近道」(ちきゅう座)

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原発のウソ 小出裕章

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※「あらゆるものが つながっている」 このことばは私の合唱作品〈父は空 母は大地〉の中のことばで、この作品は、アメリカ先住民シアトル首長の伝承されたことばを詩人で作家の寮美千子さんが編訳された同名の絵本に基づく作曲でした。〈月巡りの歌〉の10月(...森と海と子供たちの未来への前奏曲)の頭辞として引用したのをはじめ、このブログ上の記事の中でも度々引用しています。

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