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2008年10月

2008年10月30日 (木)

□新 月巡りの歌 その7 10月(...「ジョージ・ワシントン」の来港)

 毎月高橋喜治作曲の新作をPDFで無料配信するコーナー「新 月巡りの歌」の7回目。一日遅れましたが、今回もピアノ独奏のための組曲「月巡りの歌」の最新作で、10月(...「ジョージ・ワシントン」の来港)です。

□新 月巡りの歌□のページはこちらです。
ダウンロード自由期間は11月29日までの予定です。

後記:これまで配信してまいりました□新 月巡りの歌□の曲すべてを含めてのことですが、もし発表をお考えくださる場合は、制限事項がありますので、必ずご連絡くださいますようお願い申上げます。

□新 月巡りの歌 その8

□新 月巡りの歌 その6

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2008年10月28日 (火)

☆『ラヴェルの墓』

 2006年7月1日、すみだトリフォニー小ホールに於ける Bouquet des Tons Vol.18 で第一楽章“天国の鳥”が初演されましたが、これに続く楽章を THE FLUTY TIME TRAVEL (前の記事参照)と同時に作曲しています。これは来年3月7日 ラヴェルの誕生日に行われる Bouquet des Tons Vol.21 で初演が予定されています。
 第一楽章の初演について、私は、「これは私の反戦だ」と友人に言ったことがありました。イラク戦争のツケは金融危機 そして世界恐慌への そして第三次世界大戦への不安となって、私たちにふりかかってきました。
 全体の構想は最初の4楽章の計画から5楽章へと変わりました。ニシカワアンサンブルのための『ホアル』と現代邦楽グループ「真珠」のための交響曲『大地の歌』がやはり5楽章でしたが、どうも4楽章では不足で、どうしても5楽章になってしまうようです。すわりがいいというか、心の求めるかたちがそのようなのです。
 しかし来年3月7日は種々の事情から全曲の発表ではなく、つづきの楽章の初演にとどまります。
 いずれにせよ、今年残された時を、<THE FLUTY TIME TRAVEL>と共にこの<ラヴェルの墓>と寝起きを共にすることになります。

 ところでこの「ラヴェルの墓」の「墓」についてですが、これは「お墓」そのもののことなのではなく、亡くなった芸術家を偲んで書かれた文芸作品や音楽のことなのです(tombeauを仏語辞書で引いてみてください)。
 詩人のマラルメに「ボードレールの墓」という詩があります。そして作曲家のラヴェルに『クープランの墓』がありますが、私の『ラヴェルの墓』はそれに倣って付けられた名です。
 2006年の第一楽章初演の時点ではメインタイトルを「エピタフ」、サブタイトルを「ラヴェルの墓」としましたが、誰も「エピタフ」とは呼んでくれないし、全体としては必ずしも「エピタフ」が相応しくもないだろうと思い直し、サブタイトルはなしにして「ラヴェルの墓」とひとつの題に絞ることにしました
(註:各楽章毎の標題もあります)

 心の中で反戦を叫んでいるものの『ラヴェルの墓』については「反戦」という一言で切り取れる音楽では決してないと思っています。音楽とは「すべて」であり、不可視(或いは不可聴?)の領域についての新しい認識の鏡、そして作曲とはその鏡の世界を生きる(或いは死ぬ)ことなのだ、と思っています。そして私は来年「再生」を願うことになるでしょう…。

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☆《THE FLUTY TIME TRAVEL》

 9月から新たなプロジェクトによる作曲が始まっている。フルート奏者の内谷貴志さんのご依頼によるフルートカルテットのための組曲の作曲である。組曲のタイトルは私には珍しい英語のタイトルで THE FLUTY TIME TRAVEL (柔らかく澄んだ時の旅)。その名のとおり、自由に時を旅してみようと既に作曲を始めている。全6曲来年2月完成予定。

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