« 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜 | トップページ | 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜(第三集の初演を終えて) »

2008年6月16日 (月)

終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜(つづき)

♪箏合奏団絹の会第28回演奏会 今日19時より日本橋劇場で

 詳細→こぼれおちる月

 今朝見た夢で想い出したのだが、昔実家で今は亡き祖母が二頭の蚕の幼虫を20×30cm位の菓子の箱の中に桑の葉を入れて飼っていた。 二頭の蚕の幼虫はやがて箱の隅に各々繭を作り始めた。それから成虫になったのか、その前に繭から絹糸を繰り出したのか、記憶は定かではない。
 今日初演される拙作「三つの影像第三集」の副題に 〜箏夢〜 とあるように三つの夢を題材にした作品なのだ(第一曲“繭の中で” 第二曲“綾取” 第三曲“海の夢”)が、第三曲“海の夢”以外は実際に見た夢ではなく、創作上の夢であった。ところが、全く無意識のうちに形作ったはずの第一曲第二曲は見事に今朝見た夢に符合することに気がついて我ながら驚いた。祖母が育てていた蚕は二頭であった。第一曲“繭の中で”の蚕の蛹のモノローグのテーマは二面の箏がふたつでひとつなのだ。そして第二曲“綾取”では成虫となった蚕蛾の飛来を思わせるモチーフがやはり二面の箏によって今度はふたつに分かたれて音の綾取の中から生まれ出て繰り返される。
 実際どのような夢のイメージであるのかは聴く人の想像力に委ねたいのでこれ以上くどくどと説明しないことにするが、今日初演されるこの「三つの影像第三集」はシリーズの三作目で、第二作は宮沢賢治の妹トシとその死に関係が深いと思われる童話と歌を題材に(第一曲“双子の星” 第二曲“銀河鉄道の夜” 第三曲“星めぐりの歌”)本質的な 愛と死と再会の三つのイメージを三つの曲のかたちに抽象した。今回は違う題材ながらそれに倣って言うならば死と再会と愛という順序になる。
 しかし、一風変わっていると思われるであろう点は、死の対象が人ではなく蚕である点だ。
 ・・・と、ここまで書いて時間が来てしまった。これからゲネプロにでかけなくてはならない。あとは、実際にお聴き頂いて、思い思いのイメージを結んで頂こう。
 

|

« 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜 | トップページ | 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜(第三集の初演を終えて) »

♪発表」カテゴリの記事

《三つの影像》」カテゴリの記事

絹の会」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31162/41549719

この記事へのトラックバック一覧です: 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜(つづき):

« 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜 | トップページ | 終わり、そして始まり〜「三つの影像」に込めた私のアイヌ・インパルス〜(第三集の初演を終えて) »